イラン情勢緊迫でドル高・円安進行、ドル円は161.80円近辺 介入警戒も

    by VT Markets
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    Jun 22, 2026

    円は週明けアジア時間序盤から再び下押し圧力にさらされている。週末に行われた米国・イランの和平協議が決裂し、米ドルには新たな「安全資産」需要が流入した。イラン側交渉団は、ドナルド・トランプ大統領が再度の対イラン攻撃を示唆したことを受け、協議の場から退席した。これは、テヘランが土曜日、レバノンにおけるイスラエルの敵対行為が続くことへの対応としてホルムズ海峡を閉鎖すると表明した後のことだ。フォックス・ニュースは、トランプ氏が同海峡の掌握を示唆するなど、追加の警告を発したと報じた。

    ドル高を受け、ドル/円は先週の高値近辺である161.80付近へと再び接近している。これは2024年7月以来の高水準。一方で、さらなる上昇は日本の為替介入リスクにより抑制されやすく、介入があれば円を下支えする可能性がある。この見方は、日銀関係者による最近のタカ派的な発言や、4月会合の議事要旨からのシグナルによっても補強されている。

    Safe-Haven Flows and Yen Volatility

    中東で高まる地政学的緊張が、ドル高の主因とみている。安全資産としての資金流入がドル/円を161.80付近へ押し上げており、同水準は先週の重要なレジスタンス(上値抵抗)となっている。これを受け、1カ月物オプションのインプライド・ボラティリティは14.8%へ急上昇しており、急変動に対する市場の不確実性を示唆する。

    こうした環境下では、権利行使価格162.00および162.50近辺のドル/円コールオプションの買いを検討している。地政学リスクが市場の主導材料であり続ける場合の上振れを取り込みやすい戦略で、最大損失が支払ったプレミアムに限定される点が重要だ。介入による急落が起きても損失が限定される。

    大きな値動きが近いと見込みつつ方向感に確信が持てない向きには、ロング・ストラドルも検討に値する。同一の権利行使価格でコールとプットを同時に買い、大きな価格変動がどちらの方向に起きても収益機会を狙う手法だ。2022年の過去の介入局面では、1日で3~5円動いた例もあり、高ボラティリティを見込む局面では現実的な戦略となり得る。

    Crowded Positioning and Option Strategies

    市場の警戒感はエネルギー価格にも表れており、ホルムズ海峡経由の供給混乱懸念から、ブレント原油先物は1バレル=98ドルを上回って推移している。直近のCFTCデータでは、投機筋の円のネットショート(売り越し)は歴史的高水準近辺にとどまる。ポジションの偏り(クラウデッド)が大きい分、新たな触媒――軍事的エスカレーション、あるいはサプライズ介入――が出れば、どちら方向にも急激な値動きを増幅させ得る。

    また、ブル・コール・スプレッドも選好する。例えば162.00コールを買い、163.50コールを売る組み合わせだ。利益上限を設けることで上昇余地は犠牲になるが、コストを抑えられる。162.00超では介入確率が高いとの見立てを踏まえると合理的なトレードオフと言える。この構造により、上値が重くなり得る天井(当局の強いけん制)を織り込みつつ、緩やかな上昇基調の継続に備えたポジショニングが可能となる。

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