USD/CADは北米時間に上昇し、金曜は前日比0.27%高、週間では1.34%高となった。上昇基調を維持したまま取引が続いている。直近は1.4131のイントラデー安値から反発して1.4175。値動きは明確な上昇トレンドを保っており、短期的には1.4200の試しに向けた地合いとなっている。
モメンタム指標は過熱気味で、RSI(相対力指数)は買われ過ぎの目安である70を上回り、86.45と極端な水準に接近していることから、押し目リスクを示唆する。1.4200を上抜けた場合、次の目安は2025年4月9日の1.4273、その後は2025年4月1日の1.4415。逆に1.4150を下回ると、焦点は1.4100、次いで6月11日の1.4024、6月15日の1.3994へ移り、いっそう下押しが進めば6月10日の1.3899が視野に入る。
金融政策の方向性の違いとインフレ動向がUSD/CADを下支え
USD/CADの強含みが続いている背景には、カナダ銀行(BoC)と米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策スタンスの乖離が大きい。2026年5月の最新データでは、米インフレ率が3.1%と粘着的に推移する一方、カナダのインフレ率は2.5%へ鈍化し、BoCは追加利下げを示唆した。こうしたファンダメンタルズ環境が、同ペアの上方向の圧力を維持している。
テクニカル見通し、取引戦略、原油価格の影響
同ペアは現在、重要なレジスタンスである1.4200に挑んでいる。同水準は2025年春に意識された節目でもある。トレンドは明確に強気だが、RSIが昨年同様に買われ過ぎサインを点灯しており、持ち合い、あるいは調整の可能性が示唆される。この心理的節目に接近する局面では慎重さが求められる。
ブレイクアウトを見込むトレーダーにとっては、1.4200超のストライクでコールオプションを買い、2025年高値圏に当たる1.4273および1.4415への上伸を捉える戦略が有効とみられる。より保守的には、ブル・コール・スプレッドで上昇局面に備える方法もある。この手法はリスクを限定しつつ、上昇余地への参加を可能にする。
一方、現水準で上値を抑えられれば、1.4100近辺までの反落が想定される。買われ過ぎのシグナルを踏まえると、短期のプットオプション購入はヘッジ、あるいは一時的な反転を狙う投機として機能し得る。こうした動きの初期トリガーは、1.4150の明確な下抜けとなる。
また、WTI原油先物の下落も織り込む必要がある。世界成長への懸念から今月、1バレル=75ドルを割り込んで推移している。歴史的に、原油価格の持続的な軟調は資源国通貨であるカナダドルの重しとなりやすい。7月に向けてUSD/CADの上昇を後押しする追加要因となっている。
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