ドルが1530ウォン台に上昇、半導体株安と海外資金流出が韓国ウォンの重しに

    by VT Markets
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    Jun 8, 2026

    USD/KRWは1530を上回った。半導体株の下落が韓国ウォンの重しとなったためだ。この動きは米国の半導体株が反落した流れを受けたもので、韓国の半導体メーカー株も寄り付き直後の取引で6%下落し、KRWの下押し圧力を強めた。

    通貨の軟調さは、KOSPIが年初来93%上昇した後の海外勢による利益確定に伴う資本流出と結び付けられた。さらに流出が進むリスクが指摘される一方、韓国の輸出企業による海外利益の本国還流が限定的であることも挙げられ、原油価格は1バレル=100ドル近辺で高止まり(「粘着的」)と表現された。

    半導体の弱さと資本流出がKRWを圧迫

    米ドルは対韓国ウォンで上昇基調を強めており、足元では1385水準を試す展開となっている。ウォンへの圧力は、基幹セクターである半導体の足踏みに直接起因する。市場は韓国最大の輸出品目の先行きに神経質になっている。

    米NASDAQ指数の反落を受け、サムスン電子やSKハイニックスといった主要韓国半導体銘柄は過去1週間で4%超下落した。世界的なハイテク株安が海外投資家の警戒感を誘い、韓国市場へのエクスポージャー縮小につながっている。こうした資金流出は通貨に直接の下押し圧力となる。

    利益確定、貿易収支、戦略的ポジショニング

    ウォンの最近の軟調さの大部分は、KOSPIが年初来で堅調に12%上昇した後の利益確定によるものとみられる。金融監督院(FSS)のデータもこれを裏付けており、2026年5月には海外投資家のネット流出が20億ドル超に達した。資本フローの反転は、ウォンにとって主要な逆風である。

    ブレント原油が1バレル=88ドル近辺で高止まりするなか、韓国のエネルギー輸入負担が貿易収支を圧迫している。デリバティブ取引では、今後数週間のウォン安進行とボラティリティ上昇を見込んだポジショニングが検討に値する。具体的には、USD/KRW上昇で収益機会を狙うUSDコールの購入や、通貨変動拡大を見込んだストラドル戦略の活用が挙げられる。

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