NZD/USDは木曜日に0.5860近辺で推移し、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言を受けた米ドル高が進むなか、日中で1%超下落した。ダラス連銀のローリー・ローガン総裁は、インフレがFRBの2%目標への回帰に時間を要していると述べ、年内後半に追加利上げが必要となる可能性を示唆。金融環境はなお緩和的で、労働市場は安定し、景気活動も底堅いと指摘した。市場は、金融政策見通しの手掛かりとして、金曜日の米雇用統計(非農業部門雇用者数)に注目している。
米ドルは米経済指標でも下支えされた。ISM非製造業(サービス)PMIは5月に54.5と、4月の53.6から上昇し、短期的な利下げ観測を後退させた。4時間足ではNZD/USDは0.5864で取引され、100期間SMA(0.5892)および20期間SMA(0.5929)を下回って推移。RSIは27近辺まで低下し、売られ過ぎ圏に沈んだ。上値抵抗は0.5866、次いで0.5870、0.5880。下値支持は0.5857に位置し、これを下抜ければ一段安を示唆する。
FRBのタカ派姿勢とドル高
FRB当局者が追加利上げの可能性に言及するなか、米ドル高を前提とした戦略に修正している。インフレの粘着性が強く、中央銀行は市場が従来想定していたよりも長期にわたり引き締めを維持する可能性がある。このタカ派姿勢が、向こう数週間の取引における主要なドライバーとなる。
5月のISMサービスPMIが54.5と強かったことは、米景気の底堅さを確認する材料であり、ドルを支える。また、5月下旬に公表されたPCE統計によれば、コアインフレ率はなお2.8%近辺と、FRB目標の2%を大きく上回っている。堅調な成長とインフレ高止まりの組み合わせは、ドル高継続を見込む背景となる。
雇用統計を控えたNZD/USDの取引
金曜日の米雇用統計は市場を大きく動かす材料となるため、これに向けたポジション調整を進めている。市場予想は雇用者数が約19万人増で、結果がこれを上回れば、FRBのタカ派スタンスが一段と裏付けられる可能性が高い。想定されるボラティリティ上昇を狙い、短期オプションの買いを検討している。
このテーマを反映しやすい通貨ペアとしてNZD/USDを重視する。すでに顕著な弱さを示しているためだ。RSIは27近辺で売られ過ぎを示し、小幅反発の余地はあるものの、0.5890の抵抗水準に向けた戻りは売り場とみなす。0.5857の支持線を明確に割り込めば、弱気ポジションを積み増すシグナルとなる。
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