ブロードコムとクラウドストライク、好決算でも株価下落 投資家がAI期待を修正

    by VT Markets
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    Jun 4, 2026

    ブロードコムは会計年度第2四半期で市場予想を上回ったにもかかわらず、時間外取引で5%超下落した。売上高は前年同期比48%増の221.9億ドルと、コンセンサスを0.7億ドル上回り、調整後EPSは2.44ドルで予想を0.04ドル上回った。半導体部門の売上高は79%増の150.1億ドル、インフラ・ソフトウエアは9%増の71.8億ドルとなった。会社側は会計年度第3四半期の売上高見通しを294億ドルとし、コンセンサスを10億ドル超上回る水準だと説明した。一方、クラウドストライクは売上高13.9億ドル(予想比+0.3億ドル)、調整後EPS1.10ドル(予想比+0.03ドル)を発表した後も9%超下落した。

    クラウドストライクは第1四半期のネット増分ARR(年間経常収益)が32%増の2.56億ドルとなり、通期ガイダンスを小幅に引き上げ、1株を4株に分割する株式分割も発表した。ブロードコムのチャートは4時間足で20期間SMAを下抜け、50期間SMAは434ドル近辺。言及された水準としては420ドル、405〜420ドルの出来高帯、上方の参照点として460ドルが挙げられる。クラウドストライクは20期間SMAを割り込み、50期間平均で下支えを確認し、追加の水準として645ドルと620ドルが示された。

    市場予想と決算後の株価推移

    AI関連株では、好決算ですら市場の極めて高い期待を満たすには不十分、という明確なパターンが見られる。ブロードコムとクラウドストライクはいずれも予想を上回ったにもかかわらず売られており、この傾向を裏付ける。ニュースイベント直後は上値が抑えられやすいことを示唆している。

    ブロードコムについては、決算発表を控えてインプライド・ボラティリティ(IV)が高水準にある点に注目したい。現行のオプション価格は8%超の値動きを織り込んでおり、株価が1,430ドル近辺で推移する銘柄としては大きな振れだ。「材料出尽くし」で売られやすい市場環境を踏まえると、プレミアム売りが有効なアプローチだと考える。

    検討すべき戦略としては、直近の史上最高値の上に建てるアイアン・コンドル、あるいはシンプルなベア・コール・スプレッドが挙げられる。市場全体のボラティリティ指数であるVIXが15を下回って安定している一方、IVの高さは決算要因に偏っている可能性がある。これにより、株価が想定外に急騰した場合のリスクを限定しつつ、高いプレミアムを獲得しやすい。

    ボラティリティとサポート水準を巡るトレード機会

    クラウドストライクは決算通過後で、異なる機会がある。発表後に想定された「ボラティリティ・クラッシュ」が起き、オプション価値が急低下した。売上高見通しの上振れとARRの33%成長にもかかわらず、株価は一時310ドルを下回った。

    50日移動平均線に近づく下落局面と、オプションコストの低下を組み合わせると、エントリー候補になり得る。サポート水準の下にブル・プット・スプレッドを組む、あるいはコール買いを検討する余地がある。この戦略は、初動のネガティブ反応が過剰で、株価が中長期の上昇トレンドに回帰することに賭けるものだ。

    同様の現象は新しい話ではない。過去の四半期でもマイクロソフトやメタ・プラットフォームズで似た反応が見られた。歴史的にはドットコム期でさえ、市場のリーダー銘柄は、卓越した成長が「極めて高い期待に対して概ね整合、あるいはわずかに上振れ」にとどまっただけで、短期的に大きく押すケースが多かった。したがって、決算の方向性そのものよりも、イベント前後のボラティリティを取引することが重要となる。

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