中東情勢の緊迫でドル買い、FRB利上げ観測も根強く ドル/カナダドルが1カ月ぶり高値

    by VT Markets
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    May 28, 2026

    USD/CADは、水曜日に1.3810~1.3815ゾーンを上抜けた後のブレイクアウトを拡大し、3営業日続伸。アジア時間には1.3870近辺で取引され、4月13日以来の高値を付けた。背景には、広範な米ドル高がある。イラン情勢を巡り、中東での新たな動きが短期的な外交的解決への期待を後退させ、リスクセンチメントが悪化したことで、安全資産としてのドル需要が強まった。加えて、市場が2026年の米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの可能性を織り込み始めたことも追い風となった。原油が反発する局面でも上昇基調を維持しており、通常であればカナダドルに追い風となる環境をこなした格好だ。

    チャート面では、200日単純移動平均線(SMA)と4~5月下落局面の61.8%フィボナッチ戻しを明確に上回って引けたことで、強気バイアスを維持した。一方、1.3875近辺の78.6%水準ではいったん伸び悩んだ。モメンタム指標はまちまちで、RSIは70近辺と買われ過ぎを示唆する一方、MACDはプラス圏を維持。1.3875を上抜ければ1.3963が次の焦点となる。下値支持は1.3810、次いで1.3758、1.3709。さらに下の水準として1.3649、1.3552が挙げられる。なお、元のテクニカル分析はAIツールの支援を受けて作成された。

    USD/CAD上昇トレンドの要因:地政学と政策スタンスの乖離

    USD/CADには顕著な上昇モメンタムが見られ、足元では1.3810を突破して1.3870近辺で推移している。1カ月超ぶりの高値水準だ。主因は、中東の地政学的緊張を受けた米ドルへの逃避であり、加えてFRB政策を巡る見通しの変化がより重要なドライバーとなっている。市場は現在、2026年にFRBが追加利上げを行う可能性を真剣に織り込み始めた。

    このタカ派的なFRB観測は、直近データにも裏付けられている。4月の米インフレ率は市場予想を上回る3.8%となり、最新の雇用統計でも雇用と賃金の底堅さが確認された。その結果、先物市場ではFRBが7月会合までに利上げに踏み切る確率を約25%程度で織り込みつつある。一方、カナダではインフレ率が2.7%と比較的安定している。

    利上げ余地が意識されるFRBと、中立的なカナダ銀行(BoC)との政策スタンスの乖離が、通貨ペアに強い追い風を与えている。WTI原油が1バレル=85ドル近辺まで上昇しても、カナダドルへの押し上げ効果は完全にかき消されている。2022年に見られたように、金融政策の乖離が拡大する局面では、対カナダドルで米ドル高が長期化しやすい。

    戦略見通し:オプションのポジショニングとテクニカル水準

    今後数週間については、デリバティブ戦略はUSD/CADの上振れを選好すべきとの見方だ。コールオプションの買い、あるいは1.3960水準への上昇を狙ったブル・コール・スプレッド(強気コールスプレッド)の構築が妥当と考えられる。RSIなどのテクニカル指標は買われ過ぎ近辺にあり短期的な一服を示唆するものの、基礎的条件に基づくモメンタムは依然として強い。

    1.3810のサポート近辺への押し戻しは、トレンド転換というより、ロングを積み増すためのより魅力的なエントリーポイントと位置付けたい。短期的な調整の可能性を踏まえるなら、アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプット売りも強気見通しを表現する手段となる。この戦略では、ラリー継続、もしくは小幅下落を待ちながらプレミアムを獲得でき、より良い価格でロングを構築する余地が得られる。

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