米加金利差拡大でカナダドル下落、USD/CADは1.3900のレジスタンスに接近

    by VT Markets
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    May 27, 2026

    カナダドルは米ドルに対して0.1%下落し、米加金利差の拡大が重しとなるなか、USD/CADはカナダドルにとってのローカル安値を更新して4月中旬以来の水準となった。今回の動きは、相対的な中銀政策見通しの変化と密接に連動している。カナダ銀行(BoC)の引き締め観測は後退する一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の見通しは利下げから利上げへとシフトした。CADと金利差の相関は高水準を維持しており、21日ローリングで0.89。銀行は直近の下落局面を「やや行き過ぎ」とし、FRB期待が再び軟化するリスクを指摘している。

    テクニカルでは、USD/CADは200日移動平均(1.3812)を上抜けた。RSIは60台後半へ上昇し、買われ過ぎの目安である70に接近しており、モメンタムは強まっている。目先の上値抵抗は1.3900手前まで限定的とされ、下値支持は50日移動平均近辺の1.3750が意識される。短期的には1.3780〜1.3880のレンジ相場との見方だ。

    イールドスプレッドと経済ファンダメンタルズ

    カナダドルは米ドルに対して下落基調を強め、4月中旬以来の水準まで下げを拡大している。主因は、米国債利回りとカナダ国債利回りの格差拡大だ。市場はカナダ銀行のスタンス軟化を織り込む一方、米FRBがタカ派姿勢を維持すると見込んでいる。

    こうした見通しは直近の経済指標にも裏付けられる。米国の4月インフレ率は前年比3.5%と予想を上回り、最新の雇用統計も堅調な伸びを示してFRBへの圧力を維持した。対照的に、カナダのインフレ率は2.6%へ鈍化し、失業率も足元で6.2%へ上昇しており、カナダ銀行が政策を緩和方向で検討する余地がある。

    売買見通しとオプション戦略

    トレーダー目線では、USD/CADは強気の見通しが示唆され、モメンタムは1.3900方向を指している。想定される上昇局面を捉える手段として、権利行使価格1.3850近辺のコールオプション購入が分かりやすいとみる。この戦略は上昇トレンドを活用しつつ、取引の最大損失を限定できる。

    もっとも、RSIが60台後半まで上昇しており、動きは行き過ぎつつある点に留意が必要だ。過去、同ペアのRSIが「買われ過ぎ」水準とされる70を上回ると、短期的なもみ合いないし反落につながることが多い。したがって、アウト・オブ・ザ・マネーのプット売りは、慎重ながら強気の見方を示しつつプレミアム獲得を狙う選択肢となり得る。

    中銀政策の明確な乖離を踏まえると、次回会合を前後してボラティリティの上昇が見込まれる。USD/CADオプションのインプライド・ボラティリティも、低水準から上向き始めている。ロングポジションのリスク管理では、50日移動平均に重なる1.3750近辺を重要なサポート水準として意識したい。

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