カナダドルは対米ドルでほぼ横ばいとなり、USD/CADは1.3800近辺で推移している。一方、スコシアバンクのフェアバリュー推計は1.3672に置かれている。値動きは休暇に伴う持ち合い後の収れんの影響で抑えられており、直近の上昇局面も1.3812に位置する200日移動平均線を上抜けて伸びきれない。足元の取引レンジは日中ベースでおよそ1.3800〜1.3820と狭い範囲に落ち着いている。
上昇が一服したのに伴いモメンタム指標も冷え込み、RSIは60台前半へと低下しつつある。仮に下方向へ転じた場合、次の下値メドとして1.3750が挙げられており、50日移動平均線の1.3751とほぼ一致する。上値については、1.3900に到達するまで目立った抵抗は限定的とみられる。なお本稿は、FXStreetのインサイト選定プロセスの下、AIツールの支援を受けて作成され、編集者の確認を経たとしている。
テクニカル・ポジショニングとファンダメンタルズのフェアバリュー
USD/CADは1.3800近辺で下げ渋っており、200日移動平均線にほぼ面合わせとなっている。ファンダメンタルズモデルではフェアバリューは1.3672近辺が示唆され、現水準ではカナダドルが割安である可能性がある。米ドルのラリーは勢いを失いつつあるように見える。
このモメンタム低下は、直近の米経済指標とも整合的だ。先週発表された米コアPCE価格指数(FRBが重視するインフレ指標)は前年比2.7%と、市場予想の2.8%をわずかに下回った。これを受け、市場が織り込む7月利上げ確率は30%程度に低下し、今月初めの50%超から大きく後退した。
経済指標、商品市況、トレーディング戦略
対照的に、カナダ経済は商品市況の強さに支えられ底堅さを示している。WTI原油は5月を通じて1バレル85ドル超を維持して堅調に推移し、カナダの交易条件を押し上げている。これはカナダ銀行(BoC)が政策金利を据え置く判断を後押しし、利上げを休止しつつあるFRBとの政策スタンスの乖離が生じる可能性がある。
テクニカル面で上値抵抗に達して伸び悩んでいること、ならびにファンダメンタルズ環境を踏まえると、50日移動平均線近辺の1.3750に向けた下落余地を想定したポジショニングとなる。上値余地が限られるとの見立てから、天井を1.3900近辺に置いたコールスプレッドの売りを検討している。今後数週間の下落局面での収益機会としては、権利行使価格を1.3750近辺に設定したプットの買いが、より直接的な手段となる。
米インフレが急伸すれば米ドル高が再燃する可能性はあるものの、現時点のシグナルはUSD/CADの下方リスクが優勢であることを示唆する。この局面は、FRBの引き締め休止とエネルギー市場の底堅さが重なりUSD/CADが数週間にわたり調整した2022年末の動きに類似する。現水準は、カナダドル高の恩恵を受ける戦略を実行する好機と位置付けられる。
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