USD/SGDは方向感に欠ける値動きとなり、狭いレンジ内で乱高下している。動きは概ね米ドル、原油、米国債利回り(米国政府が発行する債券の利回りで、金利の代表指標)に連動し、足元は1.2780近辺。チャート指標では小幅な上昇の勢いが鈍化しつつあり、RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は低下。目先は売り買いが交錯する展開が続きやすい。
OCBCは戻り売り姿勢を維持。下値支持線は1.2720/60(21日移動平均線・100日移動平均線(いずれも一定期間の平均値でトレンドを測る線)が重なる水準で、2026年安値から高値までのフィボナッチ・リトレースメント61.8%(値動きの押し戻し幅を測る比率)とも重なる)、次いで1.2650/70(フィボナッチ76.4%)。上値抵抗線は1.2840/50(フィボナッチ23.6%と200日移動平均線が重なる)。S$NEER(シンガポールドル名目実効為替レート:通貨バスケットに対する総合的な強さを示す指標)は、モデルが示す政策中心値を1.85%上回る水準だった。
荒い値動きと上昇モメンタムの鈍化
USD/SGDは狭いレンジで荒い値動きが続き、米ドル全般と米国債利回りの動きに影響されている。足元の1.2780近辺では、小幅な上昇の勢い(モメンタム:価格上昇の推進力)が弱まっている。上方向への動きは売り場とみる。
売買戦略と重要なテクニカル水準
このため、1.2840/50の抵抗線に近づく局面では、戻り局面での売りを選好する。デリバティブ(金融派生商品)取引では、6月満期で行使価格1.2850超のアウト・オブ・ザ・マネーのコールスプレッド(上昇局面に備えるコールを組み合わせ、受け取るプレミアムを狙う戦略)を売るのが妥当。相場が横ばい、または下落した場合に有利となる。