米ドルは週明け月曜日、欧州時間にかけて米国とイランの交渉報道が投資家心理を改善し、主要通貨に対して下落した。ドル指数(DXY、主要通貨に対するドルの総合的な強さを示す指数)は一時99.09まで下げ、99.15近辺で取引された。日中高値の99.40から低下した。
イラン外務省の報道官は、パキスタンの仲介者が送った和平案について、ワシントンとテヘランが検討すると述べた。また、イランとオマーンの技術チームが先週、ホルムズ海峡の安全な航行を回復する選択肢を協議したとも説明した。これを受け、WTI原油(米国の代表的な原油先物の指標)の価格は、5月の高値から数ドル下落した。
Dollar Slides On Peace Talk Hopes
一方で、アラブ首長国連邦(UAE)の原子力施設がドローン攻撃を受けたとの報道があり、イランまたは同盟勢力の関与が疑われていることから、脆弱な停戦に圧力がかかった。米政治メディアのAxiosは、ドナルド・トランプ米大統領が国家安全保障チームと次の対応を協議したと伝えた。トランプ氏はX(旧Twitter)に「時間が迫っている」と投稿した。
米国の経済指標の発表は月曜日は少ない。週後半は、S&P Globalが公表する5月の速報PMI(購買担当者景気指数。企業の受注や雇用などを基に景気の強弱を示す指数)に注目が集まる。イラン情勢とエネルギー価格の急変が米国の経済活動に与える影響を示す手がかりとなる可能性がある。
5月18日10:27(GMT)の訂正で、当局者の所属を「財務省」ではなく「イラン外務省」に修正した。