金と銀は、安全資産(リスク時に買われやすい資産)としての買い需要よりも、債券利回り(国債の利回り=市場金利の目安)の上昇と米ドル高(ドルの価値上昇)が重荷となり下落した。銀は、先に工業用金属(景気に左右されやすい金属)やAI関連のリスク選好(投資家がリスクを取りやすい状態)に連動して上昇していた反動で、出遅れて弱かった。
金は約2.5%下落して1オンス=4,500米ドル付近へ、銀は一時約9%下落して1オンス=76米ドルを下回った。金は直近では4,540付近。
売りの背景
原油高がインフレ懸念を強め、利回りを押し上げた。利息を生まない金属(配当や利子がない資産)には逆風となった。
金のテクニカル(価格チャートに基づく分析)の水準として、下値支持線(下げ止まりやすい目安)は4,452(フィボナッチ戻し=過去の高値と安値から算出する目安の23.6%)と4,340(200日移動平均線=過去200日の平均価格)とされる。上値抵抗線(上がりにくい目安)は4,670(21日移動平均線、フィボナッチ38.2%)、4,730(50日移動平均線)、4,850(フィボナッチ50%)。
見通しは、利回りが落ち着くか、原油や地政学リスクが和らがない限り弱いままだとしている。ホルムズ海峡の再開に向けた動きは、相場を支える材料になり得ると指摘された。