サウジの金価格、中央銀行の需要が相場を下支え 低ボラティリティで横ばい

    by VT Markets
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    May 18, 2026

    サウジアラビアの金価格は月曜日、概ね横ばいだった。FXStreetのデータによると、金は1グラム当たり547.27サウジ・リヤル(SAR)で、金曜日の547.75SARから小幅に下げた。

    また、1トラ当たり6,383.12SARと、金曜日の6,388.83SARから低下した。提示レートは10グラム当たり5,472.70SAR、トロイオンス当たり17,021.93SAR。

    サウジの金価格の算出方法

    FXStreetは、国際金価格を米ドル/サウジ・リヤル(USD/SAR)の為替レートで換算し、現地の重量単位に置き換えてサウジの金価格を算出している。価格は公表時点で日次更新され、参考値として示される。実際の店頭価格はわずかに異なる場合がある。

    中央銀行は金の最大の保有主体だ。世界金協会(World Gold Council)によると、中央銀行は2022年に1,136トン(約700億ドル相当)を外貨準備に積み増し、年間購入量として過去最高となった。ここで「外貨準備」とは、通貨防衛や市場安定のために各国中銀が保有する資産(外貨、国債、金など)を指す。

    金は米ドルや米国債と逆方向に動きやすく、株式などの「リスク資産」(景気や投資家心理で価格が振れやすい資産)とも反対に動くことがある。価格を左右する要因には、地政学リスク(紛争・国際摩擦など)、景気後退懸念、金利、米ドルの変動がある。金はドル建てで取引されるため、ドル高は一般に金の割高感につながりやすい(XAU/USDは「金/米ドル」の通貨ペアを意味する)。

    足元の金価格は高水準で安定している。2025年の大幅上昇の後としては落ち着いた動きで、ここから上放れするのか、反落に向かうのかの分岐点となる。

    今後の注目点

    高値圏を支えてきたのは中央銀行の継続的な買いだ。この流れは鈍っていない。2025年も中央銀行は1,000トン超を準備に積み増し、過去数年の高水準に近いペースとなった。とりわけ新興国(発展途上にある国・地域)からの需要は、市場の下支え要因となる。

    2025年の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げも上昇を後押しした。利下げは金利収入が得られない金を保有する「機会コスト」(他の利回り資産を持てば得られたはずの収益)を下げるためだ。この政策を背景に米ドル指数(主要通貨に対するドルの強さを示す指標)は98を下回り、海外投資家にとって金が割安になりやすかった。今後、金融政策が再び引き締め方向(利上げや資金吸収)に傾く兆しは、主要なリスク要因となる。

    相場が横ばいとなる中で「インプライド・ボラティリティ(IV)」(オプション価格から逆算される将来の変動率見通し)は大きく低下した。CBOEゴールド・ボラティリティ指数(GVZ、金の予想変動率を示す指標)は14近辺と、6カ月ぶりの低水準にある。前年の上昇局面で見られた20超とは対照的だ。これにより、レンジを抜ける動きを見込むトレーダーにとって、ロング・ストラドル(同じ権利行使価格でコールとプットを同時に買い、上昇・下落どちらでも大きく動けば利益を狙う戦略)のコストは相対的に低い。

    2025年を通じて続いた地政学リスクは、安全資産(有事に買われやすい資産)としての金を支えている。一方で、緊張が急に和らげば、利益確定売りが一気に出る可能性がある。次の大きな値動きのきっかけになりやすいため、国際情勢の変化を注視したい。

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