米ドル指数(DXY)は金曜日、99.30を上回り、数週間ぶりの高値を更新した。米国の経済指標が、米連邦準備制度理事会(FRB)が「高金利をより長く続ける」との見方を後押ししたためだ。4月の小売売上高は前月比0.5%増となり、消費者物価指数(CPI=消費者向け物価の上昇率)と生産者物価指数(PPI=企業の出荷段階の物価)も強めの結果だった。
EUR/USDは1.1620近辺へ下落し、GBP/USDも1.3320近辺へ下げた。いずれもドル高と米国債利回りの上昇(米金利上昇)を背景に上値が重かった。USD/JPYは158.80近辺へ上昇し、2週間ぶり高値。AUD/USDは0.7150近辺へ下落した。
ドル高と利回り上昇
WTI原油は1バレル=101.30ドルを上回って推移した。イランをめぐる協議が停滞し、中東の重要航路ホルムズ海峡(原油輸送の要衝)を通る供給に対する懸念が続いたためだ。金(ゴールド)は4,530ドル近辺で推移し、米国債利回りの上昇とドル高が重しとなった。
今後の主な予定は、5月18日(月)から22日(金)にかけてのG7会合、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BoE)、FRB当局者の発言、そして5月20日(水)のFOMC議事要旨(米連邦公開市場委員会の会合内容の詳細)だ。経済指標では、5月17日(日)から22日(金)にかけて、日本の1-3月期GDP(国内総生産)、米新規失業保険申請件数、日本の4月CPI、ドイツの1-3月期GDP、英国の4月小売売上高、米ミシガン大学消費者態度指数(消費者心理)が予定されている。
WTIは米国産原油の代表的な価格指標で、主にオクラホマ州クッシングで受け渡しされる先物取引を通じて売買される。価格は需給、地政学要因、OPEC(石油輸出国機構)の政策、ドル相場、在庫統計に左右される。米石油協会(API)の在庫統計は火曜日に、米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計は翌日に公表される。両者の結果は「約75%の確率で乖離が1%以内」とされることが多い。