USD/BRL、5.08~5.11の上値抵抗線を試す セリック金利と米FRB政策金利の格差で下落基調が焦点に

    by VT Markets
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    May 14, 2026

    USD/BRL(米ドル/ブラジルレアル)は、先月の短期的なもみ合い(一定の値幅で上下を繰り返す状態)の下限を下抜けた後、より大きな下落基調が続いている。いったん4.88近辺まで下げた後、急反発した。

    抵抗帯(上値が抑えられやすい価格帯)は5.08〜5.11付近にある。根拠は、2月の安値と50日移動平均線(50-DMA:直近50営業日の終値平均で、相場の中期的な方向感をみる指標)。USD/BRLが5.08〜5.11を上回れない場合、下落基調が今後数日続く可能性がある。

    主要な抵抗水準

    USD/BRLは直近安値の4.88近辺から反発したが、目先は重要な分岐点に近づいている。注目は5.08〜5.11の抵抗帯で、2月安値と50日移動平均線が重なる水準だ。今後数日でこの上値の壁を越えられなければ、下落基調が続いている可能性が高い。

    背景として、ブラジルの金利優位がある。政策金利のSelic(ブラジルの基準金利)は10.50%と高く、米国の金利より大幅に上回る。4月のIPCA-15(ブラジルのインフレ率の先行指標)は0.21%と落ち着いた水準で、中銀が高金利を維持しやすい。これにより、キャリートレード(金利が高い通貨を買い、金利差の収益を狙う取引)が続きやすく、レアル高要因になりやすい。

    一方で米国では、FRB(米連邦準備制度理事会)が金利を当面据え置く姿勢を示しており、ドルの下支え要因となる。2025年後半には、世界景気への不安で変動が急拡大し、一時5.20を上回った。リスク心理(投資家がリスクを取りやすい/避けやすい心理)は急変し、国内要因より相場を動かすことがある。

    デリバティブ(金融派生商品)取引では、5.11で上値を抑えられる展開を想定した戦略が考えられる。USD/BRLのプットオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売る権利)の行使価格(ストライク)を5.00または4.95近辺に置くことで、直近安値方向への再下落を狙う方法だ。重要なのは、日足終値(1日の取引を終えた時点の価格)で5.11を上回れるかどうかで、上回れば下落見通しは弱まりやすい。

    上抜けシナリオ

    逆に、5.11の抵抗帯を明確に上抜ければ、この見方は崩れ、新たな上昇基調の兆しとなり得る。その場合、下落に賭けたポジションは見直しが必要で、急伸につながる可能性がある。今後2週間の値動きが、次の大きな方向性を左右しやすい。

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