米ドル指数(DXY)は木曜日のアジア時間、98.50近辺で推移した。市場が年内の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ(政策金利を引き下げること)回数が少ないと織り込んだため、米ドルは底堅かった。
CMEのFedWatch(先物価格から将来の政策金利の確率を推計する指標)では、政策金利が据え置かれる(変更しない)確率は66.8%だった。年内に少なくとも1回利上げ(政策金利の引き上げ)が行われる確率は32.2%と示された。
エネルギー価格の上昇とともに米インフレが再び強まったことで、金融緩和(利下げなどで景気を下支えする政策)への期待は後退した。消費者物価指数(CPI、家計が購入するモノやサービスの価格の動き)では、総合指数(食品・エネルギーを含む)が4月に前年同月比3.8%上昇し、3月の3.3%から伸びが拡大した。
4月の生産者物価指数(PPI、企業が仕入れ段階で支払う価格の動き)の総合指数は前年同月比6%となった。市場予想の4.9%と前回の4.3%を上回った。
市場はまた、中国・北京で予定されるドナルド・トランプ米大統領と習近平中国国家主席の会談の行方にも注目した。議題としては、イラン戦争、台湾、人工知能(AI、コンピューターが学習などで判断を行う技術)、関税(輸入品に課す税)、レアアース(希土類、ハイテク製品に使われる重要鉱物)などが見込まれた。