USD/SGDは、米ドルがアジア(日本を除く)通貨全般に対して上昇する流れ(USD/AXJの上昇)に沿って上昇している。ただし上昇幅は小さく、シンガポールドルの「ベータ(市場全体の動きに対する値動きの大きさ)」が低いことを反映している。もっとも、米国金利、原油価格、市場心理といった海外要因の影響は引き続き受ける。
日足チャートでは下落の勢いが弱まり、「RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)」の上昇も鈍化している。明確なトレンドというより、上にも下にも動きやすい「レンジ相場(一定の値幅での往来)」になりやすい示唆だ。
目先の上値抵抗線(レジスタンス)は1.2720~1.2740近辺で、次は1.2770が意識される。1.2720~1.2740には「21日移動平均線(直近21営業日の平均値を結んだ線)」と「フィボナッチ・リトレースメント(一定比率での押し・戻り目安)」の61.8%戻し(2026年の安値から高値までの上昇に対する戻り)が重なる。
下値支持線(サポート)は1.2650~1.2660で、次は1.2610。1.2650~1.2660はフィボナッチの76.4%戻しに一致する。
売買方針は、現状のレンジ内では戻り局面で米ドルを売る(戻り売り)としている。なお、分析はAIツールの支援を受けて作成され、編集者が確認したとされる。
足元のUSD/SGDは横ばいで、上値は1.2740付近、下値は1.2650近辺で抑えられている。どちら方向にも強い勢いが見られず、このもち合いが今後数週間続く可能性がある。基本戦略は、レンジ上限に近づいた局面で米ドルを売ることだ。
この見方を裏付ける材料として、米10年国債利回りは先週のインフレ指標が強弱入り混じった後、3.90%前後で落ち着いている。2026年4月の米消費者物価指数(CPI:家計が購入するモノ・サービスの価格変化を示す指標)は前月比0.3%と、市場予想をやや下回り、FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利を据え置くとの見方を支えた。米金利が相場を大きく動かす材料になりにくく、通貨ペアは狭い値幅にとどまりやすい。
原油も落ち着いており、WTI原油はこの1カ月ほど1バレル82~86ドルのレンジで推移している。2025年半ばにも原油が同様にレンジで推移した後、USD/SGDの値動きが数週間にわたり小さくなった局面があった。エネルギー市場が安定すると、相場をレンジから押し出す要因が一つ減る。