ドイツの季節調整前の経常収支(国全体のお金の出入りを、貿易や投資収益などでまとめた指標)の黒字は3月に236億ユーロとなり、前回の220億ユーロから増加した。
前回からの増加幅は16億ユーロ。対象はドイツで、金額はユーロ建て。
3月の経常黒字拡大は、輸出(海外へのモノ・サービスの販売)が堅調で、海外需要が強いことを示す。これはドイツ資産やユーロにとって前向きな材料で、短期的な相場の方向に影響し得る基礎要因とみられる。
この統計は、ユーロが対米ドルで1.12水準を試す最近の流れ(為替の上昇傾向)を裏づける。こうした環境では、ユーロ高を見込んでEUR/USDのコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)を買う戦略が意識されやすい。貿易関連の数字が強いことから、ユーロはなお上値余地があるとの見方も出ている。
輸出企業(海外販売の比率が高い企業)の比重が大きい独DAX指数は、年初来で8%超上昇している。今回の統計が追い風となり、指数や主要な工業株のコールオプションに関心が向かう可能性がある。これはドイツ大企業の収益力を示す材料といえる。