GBP/USDの売りは鈍化している一方、英政局の不透明感は続いており、スターマー首相は党首選(党首交代を求める手続き)に直面する可能性がある。ソシエテ・ジェネラルは、100日移動平均線(過去100日間の平均値で、相場の基調や下値メドを示す指標)の1.3482近辺に下値支持(サポート)があるとみており、次の水準は1.3420、上値抵抗(レジスタンス)は1.3660としている。
9月までの退陣時期を示すよう求める声が、労働党の議員(MP)や閣僚4人から出ているが、首相はこれを拒否した。首相は「国王演説」(King’s Speech:政府の重要政策を示す施政方針演説)を前に、ウェス・ストリーティング保健相と会談する予定。
Political Risk And Sterling Levels
党首選を開始できる条件である81人の閾値(必要人数)が満たされ、全国執行委員会(NEC:党運営を担い手続きの日程などを決める機関)が時期を定めれば、いつでも手続きが始まる状況にある。ストリーティング氏の周辺は、アンディ・バーナム氏が議会に復帰する前に争う「限られた期間」があるとみている。
英国債(ギルト:英国政府が発行する国債)市場はまちまちとなり、10年債利回りは早朝取引で5.06%と、前日の日中高値から7.5bp(bp=ベーシスポイント。0.01%)低下した。30年債利回りは5.814%まで上昇し、1998年以来の高水準となった。
6月の金融政策委員会(MPC:イングランド銀行の政策決定会合)に対する市場の織り込み(将来の政策を先取りして価格に反映すること)は、先週木曜の選挙以降、変化していない。市場は来月について10bpの変化を織り込んでいる。