強い米ドルとRBNZインフレ期待の上昇を受け、NZドル/米ドルは予算発表を前に下落

    by VT Markets
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    May 13, 2026

    NZD/USDは2日続落し、水曜日のアジア時間は0.5940近辺で推移した。ニュージーランド・ドルは、ニュージーランド準備銀行(RBNZ、同国の中央銀行)が公表するインフレ期待(将来の物価上昇率の見通し)が2026年4〜6月期にかけて「1年先」と「2年先」の両指標で上昇した後も、おおむね底堅かった。

    2年先のインフレ期待は2026年4〜6月期に2.53%へ上昇し、1年先は3.41%へ上昇した。ホルムズ海峡(中東の主要な原油輸送路)での混乱に伴う原油高がインフレ懸念を強め、市場では7月の利上げ(政策金利引き上げ)を織り込み済みとなっている。

    RBNZ Policy Outlook

    RBNZのアナ・ブレマン総裁は、基調インフレ(食品・エネルギーなど変動の大きい要因をならして見た物価動向)が第1四半期に目標レンジ内にとどまったと述べた。これを受け、市場では5月利上げ観測が後退した。

    5月28日の予算発表を前に、クリストファー・ラクソン首相は2028〜29年度の財政黒字化(歳入が歳出を上回る状態)回帰方針を改めて示した。負債(政府債務)をGDP(国内総生産)比40%程度へ引き下げる目標も確認した。

    NZD/USDは、中東情勢の緊張と米国のドナルド・トランプ大統領の発言を背景に米ドルが底堅く推移するなかで下押しされた。イランのカゼム・ガリーババディ外務次官は、和平合意には賠償、ホルムズ海峡に対する主権の承認、米国制裁(経済活動を制限する措置)の全面解除が含まれるべきだと述べた。

    Trading Setup Into The Budget

    ニュージーランドではインフレ期待の上昇が先行きを複雑にしており、市場は7月利上げを完全に見込んでいる。ホルムズ海峡の混乱を受け、北海ブレント原油先物(国際的な原油価格の代表指標)が1バレル95ドルを明確に上回って推移していることで、エネルギー高による物価押し上げがRBNZの判断を難しくしている。景気減速下で借入コスト(金利負担)とエネルギーコストが上がれば、中央銀行が利上げしてもNZDが支えられにくい局面となり得る。

    5月28日の予算に近づくにつれ、ボラティリティ(価格変動の大きさ)の上昇が見込まれる。政府の財政方針の不透明感と、米国とイランを巡る緊張が続くなか、オプション取引ではロング・ストラドル(同じ行使価格・満期のコールとプットを同時に買い、大きな値動きに備える戦略)などが検討対象となり得る。NZD/USDオプションのインプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される市場の予想変動率)は約9.8%で高めであり、予算後に一段と上昇する可能性がある。

    米ドルは引き続き主導的で、安全資産志向(リスク回避で安全とされる通貨・資産に資金が向かう動き)のなか米ドル指数(DXY、主要通貨に対する米ドルの総合的な強さを示す指数)が106.50水準を試している。2025年のリスク回避局面では、地政学リスクの高まりが米ドル高を招き、NZドルのような小規模通貨に下押し圧力がかかった。ニュージーランドの債務削減目標は財政運営としては堅実だが、短期的には安全通貨としての米ドル需要に対抗する材料になりにくい。

    NZD/USDでは0.5900の心理的な下値支持(節目として意識される水準)を注視している。この水準を明確に割り込むと、ストップロス(損失を限定するための自動売買注文)が誘発され、2025年後半の安値方向へ下落が加速する可能性がある。数週間の視野では、0.5850近辺を利確目標とする下落目線のポジション構築が選択肢となる。

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