TDセキュリティーズ(TDS)の外国為替(FX)戦略担当者は、ユーロはクロス取引(米ドルを介さない通貨ペア)で底堅く推移し、主に英ポンドとカナダドルに対して相対的に強いとみている。背景には、英国の直近の選挙後に強まった政治不透明感と、各国中央銀行の金融政策(政策金利の上げ下げや据え置き)の方向性の違いがあるという。
英国の政治情勢がポンドの重しになれば、ユーロはポンドより有利だと指摘する。さらに、地政学リスクが「膠着(大きく悪化も改善もしない状態)」のまま推移し、金融政策の差が続くなら、ユーロはカナダドルも上回りやすいとしている。
Central Bank Divergence And Euro Strength
同社は2026年に欧州中央銀行(ECB)が少なくとも1回の利上げ(政策金利の引き上げ)を行うと予想する。一方、カナダ銀行(BoC)は今年いっぱい政策金利を据え置く(変更しない)見通しだ。
基本シナリオでは、原油価格が1バレル=90ドル前後で落ち着くと想定している。また、ユーロは原油輸入への依存度が高いにもかかわらずこれまで持ちこたえてきたが、足元水準から一段高となるには材料面のハードルが上がる可能性もあると述べている。