銀、リスクオン相場と利回り低下を受けて80ドル超 80.70ドルの上値抵抗線に接近

    by VT Markets
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    May 7, 2026

    銀は木曜日に上昇し、80.00ドルを上回って3週間ぶりの高値となった。値動きは4月20日近辺にあたる80.50~80.70ドルを意識する展開だった。

    米国債利回りの低下と原油安に加え、リスク選好(投資家が株式など高リスク資産を選びやすい局面)でドルが弱含んだことが貴金属の支えとなった。米・イランの和平に向けた進展や、ホルムズ海峡の再開に関する協議の観測が伝わり、原油価格は一段と下落。これにより、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が後退した。

    テクニカル面で勢いが増す

    銀は直近2日で約10%上昇した。週初の安値から反発し、72.25ドル近辺で前回より高い安値(下げ止まりが切り上がる形)を付けたほか、水曜日の日足は強い上昇を示す「包み足」(前日の下げ分を上回る大陽線)となった。

    ただし勢いの行き過ぎも示唆される。4時間足のRSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は80近辺まで上昇し、MACD(移動平均収束拡散:トレンドの強弱を見る指標)のヒストグラム(勢いを示す棒グラフ)もプラス圏で拡大している。上値の目安は80.70ドル近辺で、次の節目は83.00ドル超え。

    下値メドは76.70ドル近辺で、週初安値は72.15ドル付近。リスク選好局面では株式や商品、豪ドル(AUD)・カナダドル(CAD)・NZドル(NZD)・ロシアルーブル(RUB)・南アフリカランド(ZAR)などが上がりやすい。一方、リスク回避(安全資産が選好されやすい局面)では債券や金、米ドル(USD)・円(JPY)・スイスフラン(CHF)などが強含みやすい。

    オプション戦略の検討

    銀が80.00ドルを上抜け、強い上昇基調が見られる一方、テクニカル指標は警戒サインも出している。RSIは80に近づいており、一般に「買われ過ぎ」で一服や反落が起きやすい水準とされる。上昇トレンド自体は続いても、急な反転リスクは日々高まりやすい。

    こうした過熱感を踏まえると、上昇が続く場合と短期調整の両方を想定できるオプション(将来の売買をあらかじめ決め、権利として取引する商品)戦略が選択肢となる。CBOE銀ボラティリティ指数(VXSLV:銀価格の変動の大きさに対する市場の見込み)は足元で34近辺と高水準で、近い将来の値動き拡大が意識されている。

    ファンダメンタルズ(需給や金利などの基礎条件)面では、米10年国債利回りが4.1%を下回って低下していることが追い風だ。利息が付かない資産(銀など)は、金利が低いほど相対的に魅力が増しやすい。さらに、CME FedWatch(フェデラルファンド金利先物から利下げ・利上げ確率を推計する指標)では、第3四半期までにFRBが利下げする確率が約70%と示され、83.00ドルの上値抵抗線(上昇が止まりやすい価格帯)への上伸につながる可能性がある。大きな押し目があれば、コールオプション(買う権利)を買う戦略が検討対象となる。

    相反する材料があるため、今後数週間は柔軟な対応が必要だ。例えば、ブル・コール・スプレッド(コール買いとコール売りを組み合わせ、上昇分を狙いつつコストを抑える手法)として、権利行使価格81ドルを買い、83ドルを売る形が考えられる。既存の買い持ち(ロング)を守るには、サポートの起点となる76.70ドル近辺の権利行使価格でプロテクティブ・プット(下落に備える保険としてのプット買い)を検討したい。

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