USD/CADは1.3630近辺で安定、原油安がカナダドル(ルーニー)を圧迫しFRB見通しの乖離も材料に

    by VT Markets
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    May 7, 2026

    USD/CADは木曜のアジア時間、前日の小幅高を受けて1.3630近辺で推移した。カナダドル(通称ルーニー)は原油価格の下落で下押し圧力を受けやすい。カナダは米国向け最大の原油輸出国だ。

    WTI(米国産の代表的な原油先物)は3日続落し、1バレル=92.60ドル前後で取引された。中東での和平合意への期待から供給不安が後退し、原油は弱含んだ。

    Oil Prices And Geopolitics

    BBCによると、イランは戦争終結に向けた米国案について「引き続き検討中」と述べた。双方が合意に近いとの報道を受けたものだという。報道では、米国が1ページの覚書(当事者の基本合意を整理した文書)を提示し、ホルムズ海峡(中東の原油輸送の要所)の段階的な再開や、イラン港湾に対する米国の封鎖解除を盛り込み、後続協議でイランの核開発問題を扱う可能性があるとした。一方で、現時点で合意は成立していない。

    CNBCによると、ドナルド・トランプ米大統領は、イランが和平に同意しない場合「はるかに高い水準で爆撃する」と発言した。トランプ氏はSNS「Truth Social」で、米軍の攻勢作戦「Operation Epic Fury」について、イランが「合意された内容を受け入れる」なら「終結する」と述べた。

    物価上昇への懸念が和らげば、市場がFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げを織り込みやすくなり、ドルは上値が重くなる可能性がある。利下げは政策金利を引き下げることで、通常は通貨の魅力(利回り)を弱める方向に働く。

    過去(2025年)の市場心理を振り返ると、USD/CADが1.3630付近で方向感を欠いた背景に不透明感があった。米・イラン合意の可能性が原油安を促し、カナダドルの重しとなった一方、FRBの利下げ観測がドル安要因にもなり得たためだ。

    その後、米・イラン合意案は最終的に頓挫し、原油には一時的にリスクプレミアム(地政学リスクを反映した上乗せ分)が残った。ただ、より大きな材料は世界需要の減速だった。足元では、米エネルギー情報局(EIA)の統計で先週の米在庫が市場予想に反して増加したことが示され、WTIは1バレル=81ドル前後まで大きく下落している。原油価格の低迷はルーニーの逆風となりやすい。

    Fed Policy And Market Volatility

    2025年に広がった「FRBが早期に大幅利下げする」との見方も、インフレが粘着的(下がりにくい状態)だったため時期尚早だった。FRBはその後、翌日物金利(短期の政策金利の中心的な指標)を4.5%まで引き下げたが、直近の米CPI(消費者物価指数)は前年比3.1%で、追加利下げは一服している。この状況は、昨年の想定よりもドルを下支えしやすい。

    相反する材料が交錯する中、値動きそのものから利益を狙うオプション(一定期間に特定価格で売買できる権利)に注目できる。USD/CADが足元で1.3750近辺にある状況では、ストラドル(同じ行使価格でコール=買う権利とプット=売る権利を同時に買う戦略)の購入は今後数週間の選択肢となり得る。大きな方向感が出れば、上昇でも下落でも利益機会が生まれやすい。例えば、FRBが想定以上にタカ派(金融引き締めに前向き)な姿勢を示す、あるいはエネルギー価格がさらに下落する、といった場合だ。

    また、経済指標の差(米国とカナダの景気・雇用などの違い)にも注目している。先月の米NFP(非農業部門雇用者数=農業以外の雇用増減を示す重要指標)は21万人増と堅調だった一方、カナダの統計は1万5000人増にとどまった。この傾向が続けば、USD/CADを明確に押し上げるきっかけになり得る。

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