韓国の外貨準備高は4月に4,278.8億ドルに増加した。前月は4,236.6億ドルだった。
前月比では42.2億ドルの増加となる。数値は米ドル建てで公表されている。
外貨準備高(外貨で保有する資産の積み上げで、通貨防衛などに使える資金)が増えたことで、韓国銀行(中銀)はウォンを下支えする余力が高まった。これは、2025年後半に米ドルが世界的に上昇した局面で見られたような通貨安に対し、より強い防衛姿勢を示すものだ。このため、中銀はドル/ウォン(USD/KRW=米ドルをウォンで買う為替レート)が1,400を明確に上抜けないよう、市場介入(為替市場で外貨を売買して相場の急変を抑えること)を含めた対応を取りやすくなる。
ドル/ウォンのオプション(将来、あらかじめ決めたレートで売買する権利)を取引する投資家にとっては、上方向の値動きの大きさが抑えられやすいサインといえる。アウト・オブ・ザ・マネーのコール(現時点の相場より高い水準で買う権利で、相場上昇時に利益が出やすい)を売る戦略(オプション売り=受け取るプレミアムを収益源とする一方、相場急騰時の損失が膨らみ得る)も選択肢になり得る。中銀の「火力」が増したことで、為替が急上昇して高止まりする可能性が下がるためだ。実際、インプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動率)は今月、約8.5%前後へ小幅に低下しており、安定感が意識されている。