金は水曜日に約3%上昇し、一時4,723ドルまで上げた後、4,681ドルで取引された。米ドルと米国債利回り(金利の市場水準)が低下したことが背景。
Axiosによると、米国とイランは1ページの「14項目メモ(覚書)」に近づいており、ホルムズ海峡に関する協議と、テヘランの核開発計画(核兵器につながり得る活動)に上限を設ける内容について、30日間の協議が始まる見通しだという。原油価格は下落し、WTI(米国産原油の代表的な指標)は7%超下げた。
Gold Rally Drivers
ドル指数(DXY:主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数)は0.46%下落し98.03となった。ADP統計(米民間雇用の推計)は4月の雇用者数が10万9,000人増となり、3月(改定後の6万1,000人増)から伸びが拡大、15カ月ぶりの高い増加幅となった。
セントルイス連銀のアルベルト・ムサレム総裁は、政策上のリスクはインフレ抑制(物価上昇を抑えること)に傾いており、政策金利は当面据え置きが必要になる可能性があると述べた。シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁は、生産性向上(同じ労働時間でより多く生産できる状態)が支出とインフレを押し上げ得るため、金利が高くなる可能性があると指摘した。
Prime Terminalのデータによれば、市場は6月17日のFOMC(米連邦公開市場委員会:FRBの金融政策を決める会合)で金利据え置きとなる確率を約93%と織り込み、年内は変更なしを見込んでいる。市場参加者は新規失業保険申請件数とFRB(米連邦準備制度理事会)高官の発言に注目している。
金は4,700〜4,715ドルが上値のめど(抵抗線)となり、その上は4,760ドル。4,800ドルと4,799ドルも近い水準にある。下値の目安(支持線)は4,600ドル、4,500ドル、4,351ドル、そして200日SMA(200日単純移動平均線:過去200営業日の平均値で、長期のトレンド判断に使われる)である4,276ドル。