ドルは円に反発 介入警戒くすぶる中、原油リスクと金利差に注目

    by VT Markets
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    May 7, 2026

    USD/JPYは水曜日、前半に「日本の当局による為替介入(政府・日銀が市場で円買い・ドル売りなどを行い、相場を動かす行為)」が疑われたことで売られた後、持ち直した。156.42近辺で推移し、いったん155.00近辺まで下げた場面があった。日中では約0.90%安だった。

    米ドルは、米国とイランの合意期待で軟化した。Axiosは、両国が戦争終結と核協議の枠組みに向けた合意に近づいていると報じた。ただ、最終合意の不透明感が残り、ドルの下落は限定的だった。

    ドル指数と介入警戒

    米ドル指数(DXY、主要通貨に対するドルの総合的な強さを示す指数)は98.04近辺。日中安値は97.62で、約0.45%低下した。日本側は介入を確認していないが、当局のけん制発言が続き、市場は慎重姿勢を崩していない。

    円は上値が重かった。中東での供給途絶懸念が原油相場やリスク心理に影響し、日本はエネルギー輸入依存度が高く、輸送もホルムズ海峡に頼る部分が大きいことが重荷となった。焦点はホルムズ海峡と米国・イラン交渉の行方にある。

    木曜日は日本の現金給与総額(賃金の統計)と日銀の議事要旨(金融政策会合での議論内容をまとめた文書)が予定され、米国では木曜に新規失業保険申請件数(失業給付の申請数、雇用の弱さを測る指標)、金曜に非農業部門雇用者数(NFP、農業以外の雇用増減を示す重要統計)が控える。テクニカル面では、SMA(単純移動平均、一定期間の平均値でトレンドを見る指標)が157.36、158.69、154.24。RSI(相対力指数、買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は38近辺、ADX(トレンドの強さを示す指標)は23近辺。下値のめどは155.50近辺。

    ヘッジと金利差の見通し

    デリバティブ(先物・オプションなどの金融派生商品)を使う投資家は、急落に備えたヘッジ(損失を抑えるための保険的取引)として、円コール(円高で利益が出るオプション)やUSD/JPYプット(ドル円下落で利益が出るオプション)の購入を検討したい。基調は上向きでも、昨年のように1日で数円動く局面があり、無ヘッジの円売り・ドル買いの保有はリスクが大きい。オプションは最大損失が限定され、当局介入の急変に備えやすい。

    ドル高の主因は、米国と日本の大きな金利差にある。米連邦準備制度理事会(FRB)は物価指標が想定以上に強いことを受け、政策金利が4.5%近辺にある一方、日銀は昨年後半に政策金利を0.1%へ小幅に動かしたにとどまる。この差は、低金利の円で資金を調達して高金利通貨を買う「キャリートレード(円を借りてドルを買う取引)」を有利にする。

    日本側では、円の基礎的な弱さが続き、日銀が介入以外の手段で強く動きにくい。実質賃金(物価上昇を差し引いた賃金)が弱いと、個人消費が伸びにくく、景気の押し上げが難しいためだ。

    中東情勢の緊張も円に不利に働きやすい。ホルムズ海峡は世界の原油輸送の要所で、混乱があれば輸入エネルギーに依存する日本の負担が増えやすい。こうした不確実性は、相対的にエネルギー自給力が高い米ドルに比べ、円の弱材料になりやすい。

    以上を踏まえると、USD/JPYのブル・コール・スプレッド(上昇で利益を狙いつつ、コストと利益を一定範囲に抑えるオプション戦略)などで、基調的な上昇を取りにいきながら、損失を限定する手法が選択肢となる。急な当局対応が常に警戒される局面では、損失上限を管理できる点が重要だ。

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