EUR/JPYは水曜日、円買いが強まり1.83円台半ばで推移し、前日比0.61%下落した。背景には、日本当局が為替市場で動く(介入=政府・中央銀行が市場で通貨を売買し相場を動かす)との警戒感がある。日銀のデータから、USD/JPYが160.00を上回った後、財務省が円を下支えするために約5.48兆円(約350億ドル)を投じた可能性が示唆され、市場は慎重姿勢を強めた。
一部のアナリストは、USD/JPYの最近の下落を、別の「未公表の介入」の可能性とも結び付けた。日本の財務相(片山さつき氏)は、昨年米国と結んだ合意に基づき、投機的な為替変動(短期の売買で相場を大きく動かす動き)に対して「断固たる措置」を取る用意があると述べた。
元日本政府関係者は、ゴールデンウィークの休暇中に追加対応があり得るとの見方を示した。ただ、市場は直近の介入について当局の正式な確認を得られておらず、円買いの勢いは限定的となっている。
ユーロ圏では、欧州統計局(Eurostat)が3月の生産者物価指数(PPI=企業が出荷する段階の価格の変化。消費者物価の先行指標になりやすい)を前年比2.1%と発表した。前月までの「前年比マイナス3%」から大きく改善し、市場予想も上回った。前月比は3.4%上昇し、約4年ぶりの大幅な伸びとなった。
4月のHCOBサービス業PMI(購買担当者景気指数=企業への聞き取りで景況感を示す指標。50を上回ると拡大、下回ると縮小)は47.4から47.6に上方修正され、総合PMIは48.8だった。いずれも50を下回った。ドイツ連邦銀行(ブンデスバンク)総裁のヨアヒム・ナーゲル氏は、インフレ見通しが早期に改善しなければ、6月の利上げ(政策金利の引き上げ)の可能性は残ると述べた。