USD/CADは前日の値幅付近で推移し、カナダドル(CAD)は欧州時間序盤にかけてやや堅調だった。米ドル安と、投資家がリスク資産を選好しやすい地合い(リスク選好)が短期的にCADを小幅に下支えした。
スコシアバンクはUSD/CADの理論値(フェアバリュー=経済指標などから推計する「妥当な水準」)を1.3424へ引き下げた。同行は、米ドルが依然として均衡水準(長期的に落ち着きやすい水準)の推計に対して「標準偏差1つ分」上方にあり(統計的に見て割高気味という意味)、米ドルの一段高は抑えられ、現物相場(スポット)は緩やかな下向きになりやすいと述べた。
テクニカル見通しは下向きに
通貨ペアは一晩の戻りが1.3625/30付近で失速した。ここは、米ドルの3月上昇のフィボナッチ・リトレースメント(上昇幅に対する押し目の目安)で76.4%に当たり、以前の下値支持線(サポート)だった水準とされた。テクニカル指標は、短期(イントラデイ)、日足、週足の各分析で弱気(ベア)とされた。
押し目の目安となる水準を下回ったため、焦点は3月初旬の安値1.3525への回帰に移っている。過去の安値が集まるゾーンと、週足のトレンドに沿った下値支持が1.3520付近にあり、1.35近辺のサポートになり得ると指摘された。
この記事はAIツールで作成され、その後編集者が確認したとされた。
ポジショニングと取引アイデア
この見方は、足元のカナダ経済指標にも支えられる。先週金曜の雇用統計では、4月の雇用者数が前月比で+3.8万人となり、市場予想を上回った。さらに、WTI原油(米国産原油の代表指標)の価格が1バレル80ドルを上回って堅調に推移していることも、資源国通貨であるカナダドルの基礎的条件(ファンダメンタルズ)を補強する。これが理論値モデルが1.3424へ下方修正された背景だという。
米国側では、先週のインフレ指標がやや鈍化し、2025年の大半で見られたFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策に対する市場の強い見通しを和らげた。両国の経済指標の「予想に対する上振れ・下振れ」の差が、通貨ペアの下落方向を後押ししている。世界的にリスク選好が改善するなか、米ドルは広範な支援材料を欠きやすいとも述べられた。
デリバティブ(金融派生商品)取引では、6月満期で行使価格(ストライク)1.3500近辺のUSD/CADプット(下落時に利益が出やすい権利)を買う戦略が有効になり得る。より慎重な方法としては、ベア・コール・スプレッド(上値が重い前提でコール=上昇で利益が出やすい権利を組み合わせる取引)を用い、1.3630の抵抗線(レジスタンス)でコールを売ってプレミアム(オプション代金)を受け取りつつ、相場の下方向への推移を狙う案が示された。
先物やフォワード(将来の受け渡しを決める予約取引)を使う場合は、1.3630付近を損切り(ストップロス)ラインにして売り持ち(ショート)を構築し、利益確定の初期目標は1.3520近辺のサポートとする。ここを明確に下抜ければ、理論値に向けて一段の下落余地が広がるとされた。