原油高を追い風に加ドルが下支え、USD/CADの戻りを抑制 小幅なリスク回避の中、1.3600近辺で横ばい

    by VT Markets
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    May 5, 2026

    USD/CADは火曜日、1.3630付近で上値を抑えられた後に1.3615へ下落した。ただし1.3600は上回っている。金曜日の安値1.3550から反発し、直近2取引日で得た上昇分の大半を維持した。

    米ドル需要は、米国とイランの緊張が高まったことを背景に、投資家がリスクを取りにくくなる(リスク回避)流れに支えられた。報道では、米国旗を掲げた貨物船2隻がホルムズ海峡を通過したほか、別の船舶で爆発や火災が報告されたという。また、米陸軍の大規模基地があるUAE(アラブ首長国連邦)の石油港がイランに攻撃されたとの情報もある。

    原油価格とカナダドル

    原油価格は高止まりし、WTI(米国産の代表的な原油指標)は101ドルを上回り、節目の100ドルも維持している。原油はカナダの最大の輸出品のため、価格上昇はカナダドルを押し上げやすい。

    火曜日の米主要指標は、4月のISMサービス業PMI(購買担当者景気指数:企業の景況感を示す指標)と、3月のJOLTS求人件数(求人の数から雇用の強さを測る統計)。金曜日は米国のNFP(非農業部門雇用者数:雇用の増減を示す重要統計)と、カナダの4月雇用統計が同時刻に発表される予定。

    カナダドルの主な材料は、カナダ中銀(BoC)の政策金利とインフレ目標(1〜3%)、原油価格、国内成長率、物価、貿易収支、そして市場のリスク選好(リスクを取る姿勢)だ。カナダは米国との貿易関係が強いため、米国経済の動向もカナダドルに影響する。

    2025年には、原油高を背景にカナダドル(ルーニー)が強く、USD/CADは1.3600超で反発が伸び悩んだ。これに対し2026年5月5日現在、相場は1.3750近辺でよりしっかり推移している。カナダドルを支えてきた最大要因が弱まり、WTIは100ドル超から、1バレルあたり82ドル前後の安定したレンジへ低下した。

    BoCと米FRBの政策の違い

    市場の焦点は地政学から、BoCと米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の違い(政策の方向性のずれ)拡大へ移った。カナダのインフレ率は2.2%まで低下し、BoCは年率換算で1%近辺にとどまる景気を下支えするため、先月から利下げ局面に入った。一方、米国のインフレ率は直近で2.9%と高止まりし、FRBは金利を据え置いている。この結果、金利面で米ドルが有利(米金利の優位)となりやすい。

    昨年の米国・イランの緊張は落ち着いたものの、世界市場ではリスク回避の地合いが続き、安全資産とされる米ドル(グリーンバック)に資金が向かいやすい。これがUSD/CADの下値を支え、小幅な押し目を吸収しやすい要因となっている。市場は一時的な衝突より、米国の基礎的な経済力を重視している。

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