DBSグループ・リサーチのエコノミスト、馬鉄英氏は、台湾の2026年の実質GDP(国内総生産)成長率予測を7.0%から9.4%へ引き上げた。AI(人工知能)関連の輸出が想定以上に強く、ICT(情報通信技術。半導体やサーバーなどのデジタル機器・部品)需要が底堅いことが理由。予測は、世界金融危機後の反動増があった2010年以来の高い伸びを示す。
同リポートは、1〜3月期のGDPが堅調だったとし、成長の勢いは1〜3月期にピークを付け、その後2026年後半にかけて鈍化するとみる。
また、AI向けハードウェア(AIを動かすための装置・機器)需要のサイクルは、中東情勢など地政学リスクがあっても底堅いと予想。これにより、半導体、サーバー、その他のICT関連輸出への需要が支えられる見通しという。
一方、ICT以外の輸出は、世界需要の減速で下押し圧力が強まる可能性があると指摘。加えて、LNG(液化天然ガス。冷却して液体にし輸送しやすくした天然ガス)の供給制約を、構造的な制約要因(短期では解消しにくい制約)として挙げた。
さらに、エネルギーコスト上昇と、電力配給(電力不足時に使用を制限する措置)のリスクを主要なマクロリスク(景気全体に影響するリスク)とした。