アジア時間、中央銀行のタカ派姿勢で金は下落も、強い売りはなく4,600ドル台を維持

    by VT Markets
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    May 4, 2026

    金は週明け月曜のアジア時間に下落したが、4,600ドルを上回って推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)など主要中央銀行が「タカ派」(インフレ抑制のため利上げや高金利維持に前向き)の姿勢を示したことが重しとなった。中東でエネルギー供給に混乱(エネルギー・ショック)が起きればインフレが再燃し、利息を生まない金の需要が弱まるとの懸念が背景にある。

    米国のドナルド・トランプ大統領は、ホルムズ海峡で船舶の航行を支援する「プロジェクト・フリーダム」を提案し、妨害があれば武力行使も辞さないと警告した。イラン国会議員のエブラヒム・アジジ氏は、米国の介入は停戦合意に違反すると主張。イラン革命防衛隊(IRGC)は、米国が合意を順守していないと非難し、戦闘再開の可能性が高いと警告した。

    Fed Policy And Inflation Outlook

    先週木曜の米経済指標では、3月の物価上昇率が加速した。これを受け、市場ではFRBが来年にかけて政策金利を据え置くとの見方が強まった。FRBは政策金利を3.50%~3.75%に維持したが、反対票が3票と、1992年以来で最多となった。ニール・カシュカリ総裁は、イランを巡る紛争が長期化すればインフレを押し上げるリスクが高まり、より高い金利が必要になる可能性があると述べた。

    米ドル(ドル高)の進行も金の下押し要因となり、市場参加者は金曜の米雇用統計(非農業部門雇用者数、NFP=農業を除く就業者数の増減)などを注視している。テクニカル面では、1時間足でMACD(移動平均収束拡散=2本の移動平均の差で勢いを測る指標)がゼロを下回り、RSI(相対力指数=買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は49.60。4,600ドルを割り込むと4,512.28ドルが次の下値メドとなる。上値の抵抗線(レジスタンス)は4,650.47ドル、4,655.61ドル、4,699.88ドル、4,744.15ドル、4,807.19ドル、4,887.48ドルに位置する。

    米政策金利が3.50%~3.75%で維持されるなか、利息を生まない金を保有する不利(機会費用)は引き続き大きい。2026年4月の米CPI(消費者物価指数=生活関連の物価動向を示す指標)はインフレ率が予想に反して4.1%へ上振れし、FRBのタカ派姿勢を補強した。短期的には、これが金安の主因になりやすい。

    一方、ホルムズ海峡を巡る地政学リスクの高まりが、金の一段安を抑えている。この不確実性はオプション市場(将来の売買権利を取引する市場)にも表れており、CBOE金ボラティリティ指数(GVZ=金価格の予想変動率を示す指数)は過去2週間で15%超上昇し、22.5となった。軍事的な突発事象で価格が急騰・急落する恐れがあるため、オプションで損失上限を決めたリスク管理が有効とみる。

    Upcoming Data And Tactical Levels

    次の重要材料は金曜発表の米NFPだ。前回は28.0万人増と強かった。市場予想(コンセンサス)の21.0万人を上回る堅調な結果なら、ドル高が進み、金は支持線(サポート)を明確に割り込む可能性がある。逆に弱い結果なら、短期的な反発要因になり得る。

    戦術面では4,600ドルが重要な分岐点となる。ここを持続的に下回れば、4,512ドルの構造的な安値(重要な下値の節目)に向けた動きが視野に入る。下振れに備えつつ損失を限定する手段として、権利行使価格(ストライク)を4,550ドル近辺に置いたプット・オプション(売る権利)の購入が妥当と考える。

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