金は4,605ドル近辺で推移、中東情勢の緊迫化で小幅安 ウィリアムズ米NY連銀総裁の発言待ち

    by VT Markets
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    May 4, 2026

    金(XAU/USD)は、週明け月曜日のアジア時間早朝に約4,605ドルまで小幅に下落した。市場は地政学リスクを注視しており、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁が同日中に講演する予定だ。

    ブルームバーグによると、米国のドナルド・トランプ大統領が「テヘラン(イラン首都)の最新の和平提案は自分の要求を満たさない可能性がある」と示唆する中でも、イラン戦争終結に向けた仲介の動きは続いている。トランプ氏はまた、米国が月曜日から、ペルシャ湾で足止めされている中立国の船舶の一部をホルムズ海峡通過へ誘導し始めるとも述べた。

    地政学リスクと市場の焦点

    イラン当局者は、ホルムズ海峡で米国が関与すれば停戦違反と見なすと述べた。当局者は、ホルムズ海峡とペルシャ湾は強がりの言葉をぶつけ合う場ではないとも付け加えた。

    中東の緊張が高まると、エネルギー価格上昇を通じてインフレ(物価の上昇)懸念が強まり、利下げ(政策金利を引き下げること)が行われにくくなる。この場合、金価格の重しになり得る。金は不透明感が強い局面で買われやすい一方、利息が付かない資産のため、金利が高い環境では相対的な魅力が落ちやすい。

    一方、中央銀行(国の金融政策を担う機関)による金購入が下値を支える可能性がある。インド準備銀行は、3年連続で100トン超の金を国内に戻し、2026年3月末時点で約880トンを保有していた。

    現在のペルシャ湾の対立は、上にも下にも振れやすいリスクが大きい。短期の金オプションのインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の価格変動の大きさの目安)は25%を上回っており、相場の急変に備える動きを示す。こうした局面では、先物(将来の価格で売買する契約)を一方向に持つだけの運用はリスクが高い。

    オプションのポジションとボラティリティ

    紛争の可能性がインフレ再燃を招くリスクには注意が必要だ。2025年にコアCPI(食品・エネルギーを除いた消費者物価指数)が一時4.5%に達した局面以降、米連邦準備制度理事会(FRB)は物価圧力に敏感になっている。ウィリアムズ総裁がタカ派(利上げ・高金利を支持する姿勢)の発言をすれば、金は下落しやすい。既存の買い持ち(ロング)に対しては、プットオプション(下落時に利益が出やすい権利)やベア・プット・スプレッド(プットを組み合わせてコストとリスクを抑えつつ下落に備える戦略)での保険が現実的だ。

    他方、軍事的な直接衝突に発展すれば、安全資産への資金逃避が起きやすい。2025年10月の類似局面では、ブレント原油が一時1バレル130ドル超へ急騰し、金利懸念があっても金の上昇につながった。したがって、アウト・オブ・ザ・マネー(現時点では利益が出ない水準の)コールオプション(上昇時に利益が出やすい権利)を一部保有することは、損失限定で上振れを狙う手段になり得る。

    全体としては、中央銀行の強い需要が価格の下支えになっている。インド準備銀行の国内回帰は、2024年・2025年に世界の中央銀行が毎年1,000トン超を外貨準備(公式準備)に積み増した流れの延長線上にある。ここまでの需要が続く限り、金の下落は限定的になりやすい。

    力が拮抗する状況では、方向性を当てにいくよりも、値動きの拡大から利益を狙う戦略が選択肢となる。ロング・ストラドル(同じ行使価格のコールとプットを同時に買い、上下どちらの大きな変動でも利益を狙う)やロング・ストラングル(行使価格の異なるコールとプットを買い、より大きな変動に備える)といった不確実性に対応する手法が意識される。これにより、地政学ショックで上昇しても、FRBのタカ派姿勢で急落しても、収益機会を確保しやすい。

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