ホルムズ海峡の緊張が高まる中、トレーダーは豪ドルを買い戻し RBA利上げ観測でAUD/USDは0.7215近辺へ

    by VT Markets
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    May 4, 2026

    AUD/USDは月曜のアジア時間序盤に0.7215近辺まで上昇した。豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が火曜日に利上げするとの見方が市場で広がり、買いが優勢となった。

    ロイターによると、RBAが3会合連続で利上げする確率は約80%とされる。豪州の総合消費者物価指数(CPI、物価全体の上昇率を示す指標)は3月に前年同月比4.6%上昇し、市場予想(4.7%)は下回ったものの、RBAの目標レンジを上回った。

    Rba Expectations Lift The Aussie

    中東情勢の緊張は「安全資産(リスク回避局面で買われやすい資産)」としての米ドル需要を支え、AUD/USDの上値を抑える可能性がある。ブルームバーグは、ドナルド・トランプ米大統領が、米国は月曜日からペルシャ湾内の一部の中立船をホルムズ海峡経由で誘導し始めると述べたと報じた。

    イラン当局者は、ホルムズ海峡の新たな海上運用への米国の介入は停戦違反とみなされると述べた。こうした動きは通貨ペアの先行きを不透明にした。

    Policy Divergence And Downside Risks

    RBAは「ハト派(利上げに慎重で、景気を下支えしやすい姿勢)」、FRBは「タカ派(利下げに慎重で、インフレ抑制を優先しやすい姿勢)」という政策の違いが広がれば、AUD/USDには基礎的に下押し圧力がかかる。AUD/USDの1カ月「インプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の価格変動の大きさ)」はここ数週間で9%から12.5%へ上昇しており、市場が値動きの拡大に備えていることを示す。このため、豪ドル安で利益が得られるポジションは合理的に見える。

    また、南シナ海の貿易摩擦が続くことで地政学リスクが高まっている。仮に緊張が強まれば「安全資産」志向が強まり、米ドル高が進みやすい。これはAUD/USDの下落を早める材料になり得る。

    この見通しを踏まえ、6月・7月満期で「ベア・プット・スプレッド(プット=下落時に利益が出やすい権利を買い、同時に別のプットを売ってコストを抑える戦略)」などを検討している。中央銀行の政策差によるAUD/USDの下落局面を狙えるうえ、「最大損失(最悪の場合の損失上限)」をあらかじめ限定できるため、貿易摩擦が急に解決して相場が急反発する局面に備えるうえでも有効だ。

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