欧州時間序盤、WTIは102.40ドル近辺へ下落 ドル高がイラン情勢リスクによる支援を相殺

    by VT Markets
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    May 1, 2026

    WTI(米国の代表的な原油先物、ウエスト・テキサス・インターミディエート)は金曜の欧州時間早朝、1バレル=102.40ドル近辺で推移し、102.50ドルを下回った。米ドル(ドル指数などで示される対主要通貨の強さ)が持ち直したことが下押し要因となった一方、中東情勢(軍事衝突や制裁などによる供給不安)のリスクが追加の下落を抑えた。

    米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行)は水曜の4月会合で、フェデラルファンド(FF)金利(米国の超短期政策金利)を3.5%~3.75%に据え置いた。ジェローム・パウエル議長は、短期のインフレ期待(今後の物価上昇見通し)が上昇していると述べ、議長任期終了後も理事会(FRBの意思決定機関)に期間を定めず残る意向を示した。

    UAE Exit From OPEC

    アラブ首長国連邦(UAE)は5月1日にOPEC(石油輸出国機構)から脱退する予定だ。決定の背景には、OPEC加盟国でもあるイランの関与が指摘された、UAEに対するミサイル・ドローン(無人機)攻撃が数週間続いたことがある。

    供給面の不安は続いた。ホルムズ海峡(中東産油国からの原油輸送の要所)が閉鎖されたままだ。ロイターは水曜、ドナルド・トランプ氏が木曜、イランを核開発計画(核関連活動)に関する協議へ戻すことを目的とした軍事攻撃計画について説明を受ける予定だと報じた。

    イラン当局者は木曜、攻撃が再開されれば米国の拠点に対し「長期で痛みを伴う攻撃」で応じると述べた。こうした動きは供給途絶(輸出や輸送が止まること)のリスクを高め、ドル高にもかかわらず価格を下支えした。

    1年前、市場はイランとの全面衝突への警戒感で強く揺れ、原油価格は1バレル=102ドルを大きく上回っていた。ホルムズ海峡の閉鎖とUAEのOPEC脱退により、供給不安に基づく上乗せ分(リスクプレミアム)が発生し、相場を押し上げた。一方で、FRBがインフレ抑制に強い姿勢を示したことで米ドル高が進み、上昇圧力を一部相殺した。

    Market Focus Shifts To Data

    足元では状況が大きく変わり、WTIは1バレル=79ドル近辺と大幅に低い水準で取引されている。地域に緊張が残る中でも、イランとの戦争による大規模な供給途絶への強い警戒は後退した。政策要因ではFRBの影響がより大きく、政策金利は5.25%~5.50%と高水準にあり、ドルの下支え要因となっている。

    2025年に見られた戦争プレミアムは、価格からおおむね消えた。市場の関心は地政学ニュースよりも、需要や在庫などの基礎的な経済データへ移っている。

    例えば、週次の供給統計に注目が集まる。足元の米国の在庫は余裕がある水準とされる。米エネルギー情報局(EIA、米政府のエネルギー統計機関)の最新報告では、原油在庫が270万バレル増加(在庫の積み増し)し、直近の供給ひっ迫(不足)への懸念が和らいだ。こうした統計が短期の値動きの主要因になっている。

    市場の緊張が薄れたことで、原油オプション(将来の売買価格をあらかじめ決める権利)のインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む予想変動率)は1年前より低い。これは、ヘッジ(損失回避)や値動き狙いに使うオプションが相対的に割安になりやすいことを意味する。景気減速による下振れリスクに備え、プット(下落に備える売る権利)の活用が選択肢となる。

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