USD/JPYは、東京からの市場介入(為替を動かすために当局が通貨を売買すること)警戒を受けて木曜日に急落した後、下げ渋った。156.61近辺で推移し、一時155.56まで下落した。これは2月27日以来の安値。日中では約2.4%安。
米ドル指数(主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は98.28前後で、約0.68%下落。中東情勢の緊張が、ドルの一段安を抑える要因として意識された。
ロイターは、政府関係者の話として日経が報じた内容を引用し、日本が木曜日に円買い・ドル売りを行った可能性があると伝えた。公式な確認はない。片山さつき財務相は、当局が「断固たる措置」(強い対応)に「近づいている」と述べた。
米国の2026年1-3月期GDP(国内総生産、一定期間に国内で生み出された付加価値の合計)は年率換算で2%増。前期の0.5%から加速した一方、市場予想の2.3%は下回った。PCE価格指数(個人消費支出の物価指標で、米金融当局が重視するインフレ指標)は3月に前月比0.7%上昇し、2月の0.4%から伸びが拡大。2022年6月以来の大きさ。食品・エネルギーを除くコアPCE(変動の大きい項目を除いた基調的な物価)は前月比0.3%上昇(前月0.4%)。
パウエルFRB議長は、米国とイランの戦闘(軍事衝突)の影響を見極める局面にあり、金融政策は「待って様子を見る」ために「適切な位置にある」と述べた。市場は東京発の報道と、ホルムズ海峡(中東の主要な原油輸送ルート)を注視。原油高は日本の輸入負担を通じて円の重しになりやすい。
テクニカルでは、USD/JPYは50日・100日移動平均線(一定期間の平均値で方向感を見る指標)を下回った。RSI(相対力指数、買われ過ぎ・売られ過ぎの目安) は30台半ば、MACD(移動平均の差で勢いを測る指標)はマイナス圏。上値の抵抗は157円、次いで158.56円。下値の目安は154円付近。