日本の3月の鉱工業生産は前月比0.5%減となった。市場予想は1.1%増だった。
結果は予想を1.6ポイント下回った。生産(工場などでのモノづくりの量)が増えるのではなく減ったことを示す。
金融政策と円への影響
3月の鉱工業生産の予想外の減少は、日本経済の減速を示す。これにより、日銀(日本銀行)が近く金融引き締め(政策金利の引き上げなど)を検討する可能性は低い。したがって、円には引き続き下押し圧力がかかりやすく、USD/JPYやEUR/JPYなどで円売り(ロング=米ドルやユーロを買い、円を売る取引)を支える材料となる。
より重要なのは金利差(2国間の政策金利の差)だ。日銀の政策金利は0.1%近辺に対し、米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行)の政策金利は4.75%前後で据え置かれている。この大きな差が円安を長く促し、USD/JPYは先週162円台を上回った。今回の弱い経済指標は、USD/JPYのコールオプション(一定の価格で将来買う権利)を買い、数カ月先に165円を狙う戦略を検討する根拠となる。