韓国の3月の鉱工業生産(工場などの生産活動の指標)は前月比0.3%増となった。市場予想の0.2%増を上回った。
生産は月次で小幅に増加し、予想よりやや強い内容を示した。
韓国資産への示唆
3月の鉱工業生産は前月比0.3%増と、予想(0.2%増)を小幅に上回った。製造業やハイテク関連の底堅さを示す。韓国資産では上昇を見込む投資姿勢を検討したい。
この結果は、韓国ウォン(KRW)が米ドルに対して強含む可能性を示唆する。景気が想定より良ければ、韓国銀行(中央銀行)は利下げ(政策金利の引き下げ)に踏み切りにくい。5月に向けて通貨高を狙うなら、KRW/USDのコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)の活用が選択肢となる。
生産の押し上げは、世界的なテクノロジー需要が背景とみられる。足元では半導体輸出が3月に前年同月比18%増となった。これはKOSPI指数(韓国の代表的な株価指数)の主力株に追い風となる。短期ではKOSPI先物(将来の株価指数を売買する契約)やコールオプションの買いが戦略になり得る。
想定されるボラティリティ戦略
2025年の傾向では、経済指標が予想を上回った局面の後に韓国株が堅調となる場面がみられた。今回の上振れは、市場の不透明感(不確実性)を低下させる可能性がある。大きな外部ショックがなければ、VKOSPI(KOSPIの予想変動率=株価の先行きの揺れを示す指数)を対象に、ショート・ストラドル(同じ行使価格のコールとプット=売る権利を同時に売り、値動きが小さいほど有利な戦略)で変動率の低下を狙う手もある。