BOCが政策金利を据え置き、原油高も追い風にカナダドル高進行 EUR/CADは下落

    by VT Markets
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    Apr 30, 2026

    EUR/CADは水曜日に下落した。カナダ銀行(BoC)の決定を受けてカナダドルが強含み、原油高も通貨を下支えした。EUR/CADは1.5982近辺で推移し、約1カ月ぶりの安値圏、日中で約0.28%安となった。

    カナダ銀行は翌日物金利(政策金利)を2.25%に据え置き、市場予想通りだった。今回は様子見姿勢を示し、中東情勢、米国の関税(輸入品への税)や貿易政策の不透明感に対する経済の反応を注視するとした。

    カナダ銀行、データ次第の姿勢を示唆

    カナダ銀行は明確な方向性を示さず、今後の判断は経済データ次第とした。ティフ・マックレム総裁は、政策金利は当面現状水準が適切との見方を示した一方、エネルギー主導の物価上昇が広がれば連続利上げもあり得ると述べた。逆に、米国が大規模な貿易制限(輸入規制や追加関税)を導入した場合は利下げの可能性にも言及した。

    経済見通しは概ね据え置かれ、GDP成長率(国内総生産の伸び率)は2026年1.2%、2027年1.6%、2028年1.7%を見込む。インフレ率(物価上昇率)は2026年2.3%、2027年2.1%、2028年2.0%と予想した。

    見通しは「米国の関税が現状から変わらない」ことや、原油価格が2027年半ばにかけて1バレル75ドル近辺へ落ち着くことを前提としている。市場の注目は木曜日の欧州中央銀行(ECB)に移り、政策金利は7会合連続で2.0%据え置きが見込まれている。

    ユーロ圏:成長と物価の綱引き

    カナダ銀行の警戒は数値面でも裏付けられる。今月公表のデータでは、3月のカナダCPI(消費者物価指数)が予想に反して2.9%へ上振れし、同行目標の2%を大きく上回った。さらにWTI原油(米国の代表的な原油指標)先物は昨日時点で1バレル95ドル超で引け、2025年後半以来の水準となった。原油高はエネルギー価格を通じて物価を押し上げやすく、インフレ圧力の弱まりは見えにくい状況だ。これは「ルーニー」(カナダドルの通称)を下支えし、中央銀行の警戒姿勢とも整合的である。

    一方、ユーロ圏はより脆弱に見え、ECBの利上げは実施しにくい。速報値では4月のインフレ率は2.8%と高止まりしたものの、1-3月期GDP成長率は0.1%にとどまり、スタグフレーション(景気停滞と物価上昇が同時に進む状態)リスクが意識される。2025年には景気後退懸念がECBの政策正常化(利上げなど、金融緩和から平常状態に戻す動き)を止めた経緯があり、足元も似た局面になりつつある。

    デリバティブ(金融派生商品)取引では、EUR/CADのプットオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売る権利)を買う戦略が選択肢となる。たとえば行使価格(権利行使できる価格)1.5900近辺のプットを使えば、さらなる下落局面で利益を狙いつつ、損失を支払ったオプション料(プレミアム)に限定できる。マックレム総裁は、米国の大きな貿易制限があれば予想外の利下げにつながり得ると警告しており、その場合は相場が急反転するリスクがあるため、リスク限定は有効だ。

    また、両中銀を巡る不透明感は、短期のインプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される予想変動率)を押し上げている。こうした環境では、カレンダースプレッド(満期の異なるオプションを組み合わせる取引。近い満期を売り、遠い満期を買うなど)も検討余地がある。近い満期の高いプレミアムを受け取り、より長い満期の購入資金に充てることで、目先の高い変動性を活用しつつ、中長期の方向性に備える狙いだ。

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