金(ゴールド)は米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定(日本時間18:00、GMT 18:00)を控え、水曜日に約1カ月ぶりの安値圏で推移した。XAU/USD(米ドル建て金価格)は一時4,510ドルまで下げた後、4,546ドル前後。今週は約3.5%下落している。
市場では、FRBが政策金利(フェデラルファンド金利の誘導目標)を3.50%~3.75%で据え置くとの見方が優勢で、今回で3会合連続となる見通しだ。焦点はパウエル議長の今後の見通し(ガイダンス)と、各参加者の金利見通しを点で示す「ドット・プロット」が「年内1回利下げ」をなお示すかどうか。CME FedWatch(フェデラルファンド金利先物から利上げ・利下げ確率を推計する指標)では、2026年の利下げを見込む取引は大半が後退している。
Fed Decision And Oil Driven Yields
中東情勢を背景に原油価格が上昇しており、物価上昇圧力(インフレ圧力)を強める要因になっている。これが米国債利回り(米国債の利率)の上昇を支え、利息を生まない資産である金の需要を押し下げた。一方、不確実性の高まりは米ドルの支えとなった。
ロイターは、ホワイトハウス当局者の話として、ドナルド・トランプ大統領が石油会社と、対イラン封鎖を長期化させるための対応を協議したと伝えた。ホルムズ海峡(中東の主要な原油輸送ルート)を通る供給は「二重封鎖」により深刻に寸断されたと説明された。
4時間足では、金は200期間・50期間・100期間のSMA(単純移動平均線:一定期間の平均値を線で示し、方向感や節目をみる指標)の下にとどまり、これらはおよそ4,698~4,742ドル付近に集中している。RSI(14)(相対力指数:買われすぎ・売られすぎを判断する指標)は31近辺、MACD(移動平均収束拡散法:トレンドの強さや転換をみる指標)はマイナス圏が続く。上値抵抗(レジスタンス)は4,698ドル、4,710ドル、4,742ドル、下値支持(サポート)は4,550~4,500ドルのゾーンとみられる。