スコシアバンクのストラテジスト:ドルは底堅いもののレンジ内推移、原油相場と米・イラン関連のヘッドラインが市場心理を左右

    by VT Markets
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    Apr 29, 2026

    米ドルは主要通貨に対して底堅いものの、直近1週間の値動きの範囲内で推移している。原油価格の上昇と、米国・イランをめぐる情報が一貫しないことが、市場参加者の心理(リスク選好・回避の姿勢)に影響している。

    市場は、連邦公開市場委員会(FOMC:米連邦準備制度理事会=FRBが開く金融政策を決める会合)が政策金利を据え置くと見ている。エネルギー価格の上昇により、政策当局者の間で最近みられた「利下げを容認する姿勢」が弱まる可能性がある。

    Fed Policy And Energy Driven Inflation

    パウエル議長の記者会見は、エネルギーコスト上昇に伴うインフレ(物価の上昇)リスクを意識し、慎重なトーンになる可能性がある。金融政策は、新たなFRB指導部への移行が明確になるまで、当面は現状維持が見込まれる。

    焦点は、今回がパウエル氏にとって議長として最後の会合になるのか、また議長退任後も理事会(Board of Governors:FRBの意思決定機関)に残るのかに向かう可能性がある。理事(Governor)としての任期は2028年まで続く。

    パウエル氏は、司法省(Department of Justice:米国の法務当局)の調査が完全に解決するまでFRBにとどまる意向を示してきた。司法省は最近この案件を取り下げたが、パウエル氏が問題が決着したと見なしているかは不透明だ。

    Range Bound Dollar And Trading Approach

    4月2026年の終盤にかけて、米ドルは底堅いが、過去にも見られた一定の値幅(レンジ)から抜け出せない状況に見える。FRBは「当面は様子見(政策変更を見送る)」の姿勢を示しており、為替市場も方向感に欠ける。政策当局が慎重であり続ける主因は、エネルギーコストの高止まりだ。

    この慎重姿勢は、3月の消費者物価指数(CPI:消費者が購入するモノやサービスの価格変化を示す指標)にも表れている。CPIは市場予想を上回り、前年比2.9%となった。これはFRBの目標(一般に2%)を大きく上回る。指標となる原油価格のWTI(米国産原油の代表的な先物価格指標)が一時1バレル95ドルに達するなか、足元で利下げの議論は当面後退している。この環境では、ドルが大きく動く展開は想定しにくい。

    デリバティブ(金融派生商品:原資産の価格変動から価値が決まる商品)取引では、こうした低い値動き(ボラティリティ:価格の振れ幅)とレンジ相場を前提にした戦略が考えられる。主要なドル通貨ペアで、ストラドルやストラングル(いずれもオプション取引で、上下どちらにも動かない前提でプレミアム=オプション料を受け取る組み立て)を売る戦略は、一つの選択肢となる。市場が織り込む将来の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が低い状態が続けば、プレミアム獲得を狙いやすい。一方、方向を当てにいく取引は、FRBの姿勢が変わるなど明確な変化が出るまでリスクが高い。

    過去を振り返ると、この「動かない期間」は2025年を通じて見られた利上げ・利下げ(政策金利の調整)とは対照的だ。FRBの新体制への移行により、前議長の下で始まった政策据え置きが事実上長引いている。その結果、市場は今後数か月の安定を織り込んでいる。

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