半導体株指数(SOX)は50%上昇し、18日連騰を記録した。4月24日(金)のRSI(相対力指数、0〜100で買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は、5日RSIが98.7、14日RSIが85.1だった。
5日RSIは同指数で過去最高。14日RSIがこれを上回ったのは1995年と2011年の2回だけだ。
Historical Extreme RSI Context
過去の極端な水準と比べるため、「5日RSIが95.0超」かつ「14日RSIが83.5超」を同様のケースと定義した。1994年以降、この条件を両方満たしたのは3回で、どちらか一方だけ満たしたケースがさらに3回あった。
6ケース全体でみると、直近(ごく短期)の平均変動は-7%で、範囲は-5%〜-11%。その後の中期(数カ月程度)の平均リターンは15%(5%〜67%)で、マイナスだったのは1998年だけだった。
12カ月では平均リターンが8%で、-40%〜+80%と幅が大きい。ここでも1998年が例外。1998年を除くと、中期と12カ月の平均リターンはそれぞれ+25%(5%〜67%)と-26%(-39%〜-2%)だった。
エリオット波動(価格変動を波の連なりとして捉える分析手法)のカウントでは、押し目のゾーンを9,700±200とし、その後に13,000超への上昇を想定していた。さらに、2025年4月安値からの上昇が完了した後に新たな弱気相場(ベア市場)へ入る、というサイクルも示していた。
Near Term Positioning Framework
当社は、SOXの直近50%急騰を「非常に強い一方で、行き過ぎ(過熱)も示す動き」とみる。18日連騰という異例の上昇で、5日RSIは過去最高の98.7まで上昇した。先週は主要企業の2026年1〜3月期決算が強かったにもかかわらず、指数は上値を伸ばしにくく、上昇が行き過ぎていることを示唆する。
1994年以降に同様の極端な水準となった6回では、ごく短期に平均7%下落が続いた。短期の急落はあるが長くは続かない、という傾向が見られる。下落幅の範囲は5%〜11%で、短期の目安になる。
波動分析も同様で、大きな上昇局面が一服し、調整局面(反落して体勢を立て直す動き)に入ったと示す。この調整は9,700±200で下げ止まりやすいとみる。
そのため今後数週間は、現在の10,450付近からの下落を想定したポジションが中心になる。3月のコアPCE(米国の個人消費支出のうち食品・エネルギーを除いた物価指標)が市場予想を上回る3.1%となり、逆風になり得る。プット購入やプットのデビット・スプレッド(売るプットより買うプットの方が高い組み合わせで、損失を限定しながら下落局面を狙う手法)などが選択肢となる。
ただし、今回の下押しは次の上昇に向けた一時的な調整とみる。1998年の例外を除けば、初期の押し目の後に中期で平均25%上昇しており、調整終了はコール(買う権利)や強気スプレッドの好機になり得る。
一方で、中期の上昇の後には、約1年先にリスクが高まりやすい。最後の上昇波が終わると、その後12カ月で平均26%下落した先例があり、新たな本格的な弱気相場入りに一致する。