FRB会合を前に、銀は74.90ドル近辺で推移 慎重で方向感に欠ける中、1.06%安

    by VT Markets
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    Apr 27, 2026

    銀(XAG/USD)は月曜日に1.06%下落し、74.90ドル近辺で取引された。市場は慎重姿勢を維持し、売買は交錯した。

    注目は中東情勢と、米国とイランの協議に向いた。Axiosによると、テヘラン(イラン政府)は敵対行為の停止と、世界の原油輸送の重要ルートであるホルムズ海峡(ペルシャ湾の出入口にあたる海峡)の再開に向けた提案を示したという。

    中東リスクが警戒感を強める

    大きな進展が乏しく協議が停止していることから、不透明感は残った。ホルムズ海峡での混乱が続き、原油価格を押し上げ、スタグフレーション(景気の弱さと物価上昇が同時に起きる状態)への懸念が高まった。

    こうした環境は米ドルを支え、銀を含む貴金属(価値の保存手段として買われやすい金属)への需要を抑えた。今週後半の米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行にあたる組織)の会合も焦点で、政策金利の据え置き(変更しないこと)が広く見込まれている。

    市場は今後の政策運営の手がかりを探っている。エネルギー価格の上昇はインフレ(物価上昇)圧力を強め、早期の利下げ期待(政策金利を下げる見通し)を後退させた。

    また、FRB議長ジェローム・パウエル氏の任期終了が近づく中、後任を巡る不透明感にも関心が集まった。これが相場の変動リスクを高め、米ドル見通しにも影響した。

    銀はレンジ内で推移

    地政学リスクと金融政策の不確実性を背景に、銀は持ち合い(一定の値幅で上下する状態)にとどまり、明確な方向感を欠いた。

    2025年の当社分析を振り返ると、74.90ドル付近での持ち合いは、市場の迷いを示す分かりやすいサインだった。ホルムズ海峡を巡る地政学リスクと、FRBの進路(金融政策の方向性)への不透明感が重なり、様子見の局面を作った。投資家の警戒が強い環境を注視すべきだという見立ては、結果として妥当だった。

    ホルムズ海峡を巡る交渉は最終的に緊張の一部緩和につながり、2026年初の海運データでは、2025年後半の低水準から通航量が15%回復したことが確認された。ただし、広がりつつあったスタグフレーション懸念を抑えるには不十分だった。地域の根本的な摩擦が続き、エネルギー価格にはリスク上乗せ(不安定さを織り込む分の割高)が残り、完全な正常化を妨げた。

    当時指摘していた金融政策の不確実性は現実となり、インフレは2025年末から今年にかけて想定以上に粘着的(下がりにくい)だった。例えば2026年第1四半期のCPI(消費者物価指数、家計が買うモノやサービスの値段の動き)では、コア・インフレ(食品とエネルギーを除いた物価、基調を見やすい指標)が3.8%と高止まりした。これによりFRBは据え置きだけでなく、「高金利を長く続ける」姿勢を示す根拠を得た。結果として米ドルは強含み、ドル指数(DXY、主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数)は最近、2025年後半以来初めて107を上回った。

    ドル高とインフレ高止まりのため、銀は持続的な上放れ(レンジ上限を明確に突破し、そのまま上昇が続く動き)を果たせず、今年初めには70ドル近辺の下値支持(サポート、下げ止まりやすい水準)を試す場面もあった。その後は概ね71.50〜76.00ドルの明確なレンジに収まっている。この値動きは、銀の工業用途(景気に左右されやすい需要)が、金融引き締め寄り(タカ派、利下げに慎重な姿勢)の環境に敏感である点によって相殺されていることを示す。

    今後数週間は、デリバティブ(先物・オプションなど、価格が別の資産に連動する取引)を用いる参加者は、このレンジ相場に適した手法を検討したい。例えば、権利行使価格(ストライク、オプションで売買価格をあらかじめ決める水準)が77ドルを上回るアウト・オブ・ザ・マネー(現時点で行使しても利益が出ない水準)のコール(買う権利)を売る戦略は、今年形成された強い上値抵抗(レジスタンス、上げにくい水準)を前提に、プレミアム(オプション代金)収入を狙う方法になり得る。この戦略は、米ドル高が上昇余地を抑えるという見立てに依存する。

    同時に、レンジ下限に近い71ドル付近でプット(売る権利)を買うことは、FRBの一段のタカ派的な驚きによる下抜け(レンジを割り込む動き)へのヘッジ(損失を抑える備え)になり得る。インプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動の大きさ)が比較的低く、オプション価格が割高になりにくいため、こうしたポジションを組みやすい。急激なボラティリティ上昇は、現在の持ち合いが終わる兆しとして注視したい。

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