金(XAU/USD)は月曜、米ドルが下落したにもかかわらず下落した。米国とイランの戦争が相場の重しとなった。金は一時高値4,730ドルを付けた後、4,669ドル近辺で取引され、前日比0.84%安となった。
Axiosによると、イランはホルムズ海峡の再開と戦争終結を目的とする新たな提案を米国に送付し、核協議は後日に回す姿勢を示した。ドナルド・トランプ米大統領は、ジャレッド・クシュナー氏とスティーブ・ウィトコフ氏のイスラマバード訪問(特使としての訪問)計画を取りやめ、「イランは多くを提示したが十分ではない」と述べた。
Market Focus Shifts To Diplomacy
米ドル指数(複数通貨に対する米ドルの強さを示す指数)は98.40近辺で推移し、0.13%安となった。米政府はAxios報道に反応していない。市場は、テヘランが外交的な働きかけを強める中、協議再開に向けた動きを注視している。
金は米ドル安の恩恵を受けなかった。今週後半に予定される米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BoE、英中銀)、日本銀行(BoJ)の会合を前に、金利見通しが引き続き材料視された。原油高がインフレ(物価上昇)の懸念を強め、景気の下振れリスクも意識される中、各中銀は政策金利(中央銀行が設定する短期金利)の据え置きが有力視されている。
テクニカル面では、200日単純移動平均線(SMA、一定期間の平均値を線で示した指標)である4,257ドルを上回った一方、100日・50日SMAは下回った。RSI(相対力指数、買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は43近辺、ADX(平均方向性指数、トレンドの強さを示す指標)は20近辺。上値抵抗は4,746ドル、次いで4,863ドル。下値支持は4,650~4,600ドル、次いで4,257ドルが意識される。