スコシアバンクのストラテジスト:カナダドルは米ドルに対して上昇、リスク選好とモメンタムが不透明な中でも4月の例年のアウトパフォームが継続、目標水準は3月安値

    by VT Markets
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    Apr 27, 2026

    カナダドルは週末にかけて米ドルに対して上昇し、不透明なリスクセンチメント(投資家がリスク資産を取りやすいかどうかの市場心理)のなかでも、資源国通貨(資源価格の影響を受けやすい通貨)と歩調を合わせた。USD/CAD(米ドル/カナダドル)は3月半ば以来の安値を付け、4月にしばしば見られる季節性(毎年同じ時期に起こりやすい値動き)のパターンを継続した。

    USD/CADは理論値(ファンダメンタルズに基づく適正水準)の推計1.3531を上回っている一方、3月下旬〜4月上旬に見られた割高感は和らいでいるとされた。テクニカル分析(過去の価格・チャート形状から方向性を読む手法)では、先週の短い停滞の後、1.3625のサポート(下落時に価格が止まりやすい水準)を下抜けた点が注目された。

    Near Term Technical Direction

    短期のチャート形状は、USD/CADの一段安(米ドル安・カナダドル高)を示唆するとされた。次の動きとして、3月上旬の安値圏である1.3520/25の再試し(いったん付けた安値付近を再度試す動き)が想定される。

    カナダドルは明確に強含み、なお市場に不確実性が残るなかでも、例年4月に相対的に強くなりやすい動きを続けている。この結果、USD/CADは重要な1.3625のサポートを下回った。短期トレンドは、米ドルに対してカナダドルが優位という方向に傾いている。

    背景には資源価格の底堅さがある。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート:米国の代表的な原油価格指標)原油は最近、1バレル=87ドルを上回り、2025年後半以来の水準となった。原油の上昇基調はカナダドルに追い風(基礎的条件が通貨高を後押しする状態)となる。デリバティブ(先物・オプションなどの派生商品)を扱う参加者は、この外部要因をカナダドルの見通しに織り込む必要がある。

    弱気のテクニカル環境を踏まえると、USD/CADのプットオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売る権利。相場下落で利益になりやすい)の購入が選択肢となる。想定どおり下落が進み、1.3520/25(3月上旬の安値)に近づけば収益機会となる。5月下旬または6月満期(期限)のオプションは、この値動きを狙う期間として挙げられる。

    Options Strategy Considerations

    最近の経済指標もこの見方を補強する。先週のカナダCPI(消費者物価指数=インフレ率の指標)は予想をやや上回る2.9%となり、カナダ銀行(中央銀行)が政策金利を据え置きやすい状況を示した。一方、米国の新規失業保険申請件数(失業関連の週次指標)は増加が目立ち、米労働市場の鈍化を示唆した。こうした金融政策の方向性の違いは、USD/CADにとって下押し材料になりやすい。

    収益獲得を重視する、または下落見通しを強めに出しすぎたくない場合、USD/CADのコールスプレッド(同じ満期で権利行使価格の異なるコールを組み合わせる取引)を売る戦略が候補となる。具体的には、コール(買う権利)を売り、より離れた権利行使価格のコールを買って損失を限定する。満期までに相場が選んだ水準を上回らなければ利益を得やすい。4月上旬以降に割高感が後退してきた点を活用する狙いとなる。

    過去と比べると、今年4月のカナダドルの季節的な強さは2025年より際立つ。昨年は上下動を伴ったが、今年の1.3625割れはより明確で、基調の強さが5月まで続く可能性を示す。

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