TDセキュリティーズのムニョス氏とニール氏:米GDP・PCE物価指数・ISM製造業景況感指数・消費者信頼感がドル相場を左右へ

    by VT Markets
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    Apr 27, 2026

    TDセキュリティーズは、米国で重要統計が集中する週になると報告した。対象はGDP(国内総生産=国の経済活動の大きさを示す指標)、PCE物価指数(個人消費支出物価指数=米連邦準備制度理事会〈FRB〉が重視する物価指標)、ISM製造業景況指数(企業への調査で製造業の景況感を示す)、消費者信頼感(家計の景況感)に加え、耐久財受注(長持ちする製品の受注)、貿易統計(輸出入の状況)、住宅統計(住宅市場の強さ)、各地区連銀の景況調査(地域ごとの景気判断)など。これらは短期的な米ドル相場の見通しを左右するとみられる。

    今週の統計は、イラン情勢の影響が原油高として表れ、関税によるコスト増圧力も加わり始めたことを示す可能性がある。これらは総合インフレ率(食品・エネルギーを含む全体の物価上昇率)を押し上げ、名目支出(物価変動を調整しない金額ベースの支出)を支える一方、実質支出(物価を調整した実力ベースの支出)を圧迫しやすい。

    Key Inflation And Spending Signals

    3月のコアPCE(変動の大きい食品・エネルギーを除いたPCE)は、前月比0.26%、前年比3.2%が予想され、総合PCEは前月比0.64%、前年比3.5%が見込まれている。個人消費支出は0.7%増、実質支出は0.1%増と予測される。

    1-3月期のGDPは、10-12月期の年率換算0.5%から2.2%へ伸びが加速すると見込まれる。政府支出は、行政機関閉鎖の影響の反動で持ち直す想定。GDP内の個人消費は1%増へ減速が予想される。

    ISM製造業は、投入コスト(原材料などの仕入れコスト)が上昇する中でも53.5へ上昇すると予測される。消費者信頼感は、ガソリン価格上昇を背景に小幅に低下する見通し。

    Market Implications For Traders

    OPEC+(石油輸出国機構〈OPEC〉と協調する産油国の枠組み)の追加減産が供給制約となり、WTI原油(米国の代表的な原油指標)は1バレル90ドルを上回る水準に戻った。これは今後の総合インフレ指標に直結し、家計の実質支出を抑えやすい。デリバティブ取引(先物・オプションなど価格変動に連動する取引)では、エネルギーや輸送関連で変動率(ボラティリティ=価格の振れの大きさ)の上昇を織り込む局面になりやすい。

    インフレでFRBの政策運営の自由度が小さいため、利下げ観測は後ずれしている。フェドファンズ先物(政策金利見通しを反映する先物)では、最初の利下げ時期が2027年初とみる織り込みになっている。この不透明感で、VIX(米株の予想変動率を示す指標)は14近辺から18に近づいている。トレーダーは、SPX(S&P500株価指数)など広範な株価指数でプット(下落に備える売る権利)を購入し、下振れリスクへの保険とする選択肢がある。

    こうした環境は一般に米ドル高要因となりやすい。世界の不確実性が高まる局面では、資金が安全資産(相対的に値動きが安定しやすいとされる資産)へ向かうためだ。今後数週間では、DXY(米ドル指数=主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数)のコール(上昇時に利益が出る買う権利)をロング(買い持ち)する戦略が有利になり得る。金利に敏感なセクターで、短期のアウト・オブ・ザ・マネー(権利行使価格が現在の価格から離れているオプション)のプットを売ることで、プレミアム(オプションの代金)を得つつ様子見する手法も考えられる。

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