グンターマン氏、エネルギー高でインフレ率が押し上げられる一方、コアは4月に一時的に鈍化するため、ECBは政策維持と予想

    by VT Markets
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    Apr 27, 2026

    今週はユーロ圏の4月消費者物価データの発表が予定されている。水曜日に各国の統計が出そろい、木曜日にユーロ圏HICP(統一消費者物価指数、国ごとの物価指標を共通ルールでまとめたもの)の速報値が公表される。

    4月の数字は、エネルギー価格の上昇を主因に総合インフレ(食品・エネルギーを含む全体の物価上昇率)が上向く一方、コアインフレ(変動の大きい食品・エネルギーを除いた物価上昇率)は一時的に低下すると見込まれている。

    Ecbs Near Term Rate Outlook

    この状況を踏まえると、ECB(欧州中央銀行)は今週、政策金利を据え置く公算が大きく、利上げは時期尚早とみられる。

    ECBの見通しは、原油価格が1バレル=145ドルに達する「深刻シナリオ」を除けば、利上げが必要だと明確に示していない。

    中東情勢は収束しておらず、コスト増が企業の販売価格に転嫁されること(価格転嫁)への懸念から、ECBが6月に利上げする可能性は残る。

    当社はECBが今週、バランスを取った据え置きを維持するとみる。今後公表される4月インフレはエネルギー要因が中心になりやすい。総合の一時的な上振れと、コアの低下が同時に起きれば、ECBは様子見しやすい。より重要な6月会合に向けた環境が整う。

    Markets Focus On June Repricing Risk

    ユーロ圏のインフレ率は2026年3月時点で2.6%と高止まりしており、神経質な状況が続く。ブレント原油(北海産原油の国際指標価格)が1バレル=95ドル近辺で推移し、この1カ月で大きく上昇していることは、エネルギー高がコア物価へ波及するリスクを強め、当局の慎重姿勢を裏付ける。

    今後数週間の焦点は、6月利上げリスクが消えていない点にある。デリバティブ市場(先物・オプションなどの派生商品。将来の価格変動に連動する金融商品)では、利上げ確率は約40%程度しか織り込まれておらず、新しい経済指標や地政学リスクで見直しが起きる余地がある。このズレは短期金利先物やオプション(将来の特定価格で買う/売る権利)で機会になり得る。

    ECBの行動力は軽視できない。2022年半ばから始まった急速な利上げ局面のように、インフレ期待(将来の物価上昇の見通し)が問題になれば、当局は素早く決断する。中東情勢が落ち着かなければ、6月の「予防的利上げ」(先回りしてインフレ拡大を抑える利上げ)はこの流れに合致する。

    そのため、6月会合後に満期を迎えるオプションへの関心が強まっており、とくにEUR/USD(ユーロ/米ドル)で目立つ。ストラドル(同じ権利行使価格でコールとプットを同時に買い、上下どちらの大きな値動きにも備える戦略)やストラングル(異なる権利行使価格でコールとプットを買い、より大きな値動きに備える戦略)などでボラティリティ(価格変動の大きさ)を買うことは、サプライズに備える手段になり得る。予防的利上げならユーロ高が見込まれ、据え置き継続の場合はインフレ指標が弱まればユーロ安になりやすい。

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