ドルが小幅安にもかかわらず金買いは慎重、FOMCに注目集まる XAU/USDは4,700ドル台を維持

    by VT Markets
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    Apr 27, 2026

    金(XAU/USD)は週明け月曜の欧州時間前半、4,700ドル台を維持したものの、日中の小幅高をさらに伸ばす展開にはならなかった。報道によると、イランはホルムズ海峡の再開と戦争終結に向けた新提案を米国に提出し、核協議は後日に持ち越されたという。

    これを受けて原油価格が下落し、インフレ懸念が和らいだことで、2026年に米連邦準備制度理事会(FRB)が少なくとも1回、0.25%(25bp=金利の刻み幅で0.01%の25倍)利下げする余地が意識された。利息が付かない金(無利子資産)には追い風となったが、市場の警戒感から上値は限定された。

    Geopolitical Risks Remain Elevated

    ホルムズ海峡の通航は、イラン側の移動制限と米海軍によるイラン港湾の封鎖により、概ね滞った状態が続いた。イスラエルの首相は、レバノンのヒズボラ(武装組織)関連目標への攻撃を命じたと述べ、地政学リスクが引き続き意識されている。

    市場は、火曜に始まる2日間の米連邦公開市場委員会(FOMC=FRBが金融政策を決める会合)を前に慎重姿勢を維持。インフレと米景気動向に注目が集まる。米国とイランの情勢に関する新たな情報も、価格変動要因になりやすい。

    現物市場では、インドの金プレミアム(国際価格に上乗せされる国内価格の上乗せ幅)が供給逼迫で約2カ月半ぶりの高水準に上昇。中国のプレミアムは1オンス当たり9〜12ドルと、前週の3〜6ドルから拡大した。

    テクニカル面では、金は3月に試した200日単純移動平均線(200日SMA=過去200日終値の平均で中長期トレンドの目安)から反発後、月初以降はおおむねレンジ推移。RSI(相対力指数=買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は47近辺で中立的、MACD(移動平均収束拡散法=2本の移動平均の差で勢いを見る指標)は小幅な強気サインにとどまる。下値支持は4,650〜4,645ドル付近で、上値抵抗は4,750ドル、4,800ドル、4,860〜4,865ドル。さらに上には5,000ドルが意識される。

    Trading Approaches For A Rangebound Market

    シグナルが交錯する中、明確な方向性への賭けよりも、値動きの大きさ(ボラティリティ)を意識した対応余地がある。米・イランの和平観測はドルの下押し要因になり得る一方、ホルムズ海峡の封鎖やイスラエルの軍事行動が地政学リスクによる上乗せ分(リスクプレミアム)を残しているためだ。2025年後半にも、和平観測で安全資産が急落した後、状況が変わらず一時的に戻る動きがみられた。

    最大の注目はFOMCで、市場はFRBの次の一手に神経質になっている。最新の米CPI(消費者物価指数=物価の代表指標)では、コアインフレ(エネルギーと食品を除いた基調的な物価)が3.1%で高止まりし、FRBがハト派(金融緩和寄り)へ転じる確度は高くない。CMEのFedWatch(先物市場データから利下げ確率を推計するツール)では、2026年9月までの利下げ確率が最近70%から60%弱へ低下しており、不透明感を映す。

    金が概ね4,645〜4,865ドルで持ち合っているなら、レンジ継続を前提に上乗せ分(オプションのプレミアム)を受け取る戦略も選択肢となる。例えば、4,870ドル超のコール(上昇に備える権利)と4,640ドル未満のプット(下落に備える権利)を売るアイアン・コンドル(上下に離れた価格帯でコール売りとプット売りを組み合わせ、想定レンジ内の推移で利益を狙う戦略)により、時間経過で価値が減る性質(タイムディケイ)を利用できる。Cboeの金ETFボラティリティ指数(GVZ=金関連ETFの予想変動率を示す指標)は会合前に18.5へ上昇しており、オプション売りの妙味が増している。

    ハト派的なFRBや強い現物需要で上放れを見込む場合は、コール・スプレッド(コールを買い、より高い行使価格のコールを売ってコストを抑える戦略)が無難だ。将来の満期で4,800ドルのコールを買い、5,000ドルのコールを売ることで、初期コストを抑えつつ上昇分の一定範囲を狙える。世界金協会(WGC)の2026年1〜3月期(Q1)報告で、中央銀行の購入が12%増えた点も材料になり得る。

    一方で、重要な下値支持である4,645ドルを割り込む展開にも備えたい。FRBが予想以上にタカ派(金融引き締め寄り)の姿勢を示せば、ドル高を通じて金が急落する恐れがある。この場合、行使価格4,600ドル近辺のプットを買う(保険として下落リスクに備える)ことで、下落局面の損失を抑えられ、テクニカル要因の売りが加速すれば利益機会にもなり得る。

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