米ドル/円は159.50近辺に下落、米・イラン協議でセンチメント改善も日銀の政策見通しが戻りを抑制

    by VT Markets
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    Apr 24, 2026

    USD/JPYは金曜日、159.50近辺で推移し、前日比0.14%安。4日続いた上昇がいったん途切れた。市場心理の改善で「安全資産(不安時に買われやすい資産)」需要が弱まり、米ドルが反落したことが背景。

    米・イラン協議が再開されるとの見方が、リスクを取りやすい市場(リスクオン)を支えた。イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は金曜日にパキスタン入りする見通しとされ、米ドルの総合的な強さを示す「ドル指数(DXY)」は98.60付近へ下げた。

    地政学的緊張と市場への影響

    米国のピート・ヘグセス国防長官は、停戦はなお不安定だと述べ、イランが新たに機雷を敷設すれば合意違反になると警告した。ホルムズ海峡(中東の主要な海上輸送路)での船舶航行は継続しているとし、航路の安全確保に向け欧州の関与拡大を求めた。

    日本では、円買い介入(当局が市場で円を買って急な円安を止める行動)への思惑と財務省関係者の発言が、円の下支えとなった。片山さつき財務相は、過度な「投機(短期の値動きを狙う取引)」による動きには対応する構えを改めて示し、米国と緊密に連携していると述べた。

    日銀は次回会合で政策金利を0.75%に据え置く見方が優勢。ただし将来の追加利上げ(金融引き締めの強化)の余地は残すとみられる。MUFGは、日銀が「ハト派(金融緩和に前向き)」のメッセージならUSD/JPYが160を上抜けやすく、「タカ派(利上げに前向き)」なら円の安定につながりやすいとした。

    こうした材料が交錯する中、USD/JPYは心理的な節目である160.00の直下で神経質なレンジになりやすい。米・イラン協議によるリスク改善が上値を抑える一方、日銀の慎重な姿勢が下値を支える。大きな値動きは、予想外の出来事で起きやすい局面だ。

    介入リスクとオプションのポジション

    上昇を見込む取引で最大のリスクは、日本当局による為替介入。2024年後半、2025年半ばに、財務省が同水準付近で円安を抑える動きに出た局面では、相場が急落した。このため、今後数週間の備えとして、権利行使価格(あらかじめ決めた売買価格)が158.50近辺の「プット(売る権利のオプション)」を買うのは有効なヘッジ(損失を抑える手当て)になり得る。

    焦点は「ボラティリティ(価格の振れの大きさ)」で、「ロング・ストラドル/ストラングル(買いのオプションを上下に組み合わせ、どちらかに大きく動けば利益を狙う戦略)」が取りやすい。USD/JPYの1カ月「インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される市場予想の変動率)」は今月すでに11.2%まで上昇し、日銀会合を前に不確実性が高いことを示す。この戦略は、きっかけを当てにいかず、上下いずれかの大きな値動きで収益機会を狙える。

    一方で、日銀が想定以上にハト派的なら、160の壁を超える展開もあり得る。東京都区部のコアCPI(生鮮食品を除いた消費者物価。物価の基調を測りやすい指標)が前年比2.3%で安定していることから、追加利上げが先送りされるとの見方があり、再び円売りが選好されやすい。この場合、上抜けに備える手段として「コール(買う権利のオプション)」の購入も選択肢となる。

    また、ホルムズ海峡の情勢は引き続き注視が必要。緊張が高まれば、現在のリスクオンは急速に巻き戻りうる。2025年初の同様の緊張では、WTI原油(米国産原油の代表的な指標)が2日で4%上昇し、米ドルへ資金が逃避した(安全資産への資金移動)。同じ展開になれば、中央銀行の動きとは別にUSD/JPYの上昇に拍車がかかる可能性がある。

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