OCBCストラテジスト:安全資産としてのドル需要拡大でドル円は160円接近、日本は介入準備姿勢を示唆

    by VT Markets
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    Apr 24, 2026

    米ドル/円は、安全資産としての米ドル買い(リスク回避局面で資金が集まりやすい動き)を背景に、再び160円に近づいている。日本の当局は、円安への対応として市場介入(政府・日銀が為替市場で円を買う/売る取引)を行う用意があると繰り返し述べている。

    OCBCは、日銀が4月28日に政策金利を0.25%(25bp=0.25%ポイント)引き上げ、1.0%にすると見ている。市場では、利上げはせずに姿勢を強める「タカ派的な据え置き」(金利は維持するが、将来の利上げに前向きな示唆を出すこと)のリスクも織り込まれている。

    日銀会合のイベントリスク

    日銀が利上げしない場合、米ドル/円は160円台に入る可能性がある。そうなれば、財務省による為替介入で相場を155円方向へ押し戻そうとする可能性が高まる。

    スイス国立銀行も、スイスフラン高を抑えるために介入する用意があると改めて表明した。

    米ドル/円が重要な160円水準に近づくなか、4月28日の日銀会合が大きなイベントリスクになる。市場は、当社が想定する0.25%ポイント利上げよりも、「タカ派的な据え置き」を相応に見込んでいる。この見方のずれは相場が大きく動く要因になりやすく、オプション(将来、あらかじめ決めた価格で売買する権利)を使った戦略が意識される。

    デリバティブ(株や為替などを元にした派生商品)を取引する参加者にとっては、想定変動の急上昇が焦点だ。米ドル/円の1週間インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される予想変動率)は15%を超え、市場が政策のサプライズや為替介入を警戒していることを示す。相場が上下どちらに大きく動いても利益を狙うなら、ストラドル(同じ条件のコールとプットを同時に買う取引)などで「ボラティリティを買う」(変動が大きくなるほど有利な持ち方)方法がある。

    過去の介入パターン

    直近の例として2024年春の介入が参考になる。当時、日本の当局は過去最大級の約10兆円を投じて通貨防衛を行い、米ドル/円は160円付近から急落した。この前例があるため、財務省の現在の警告は信頼性が高い。

    日銀が利上げを見送り、相場が160円を上回れば、米ドル/円を155円方向へ戻すことを狙った介入が行われる可能性が高い。この場合、短期の米ドル/円プット(米ドルを売る権利。円高・ドル安で利益が出やすい)を買って、急な円高に備える戦略が検討される。逆に、日銀がサプライズ利上げを行い、米ドルの安全資産としての買いが弱まる展開でも、同じプットは利益につながり得る。

    一方で、日銀の対応が市場の期待に届かず、介入が遅れたり規模が小さかったりすれば、上昇が続くリスクも残る。日本のコアインフレ率(生鮮食品など変動の大きい品目を除いた物価上昇率)がなお2.5%前後と、日銀の目標を上回る状況では、政策対応への圧力は強い。対応しなければ、円安を見込む投資家に「円売り継続の合図」と受け取られかねず、161円超を行使価格(権利を行使できる価格)とするコール(米ドルを買う権利。円安・ドル高で利益が出やすい)を買う取引が浮上するものの、リスクは大きい。

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