ユーロは木曜日、対米ドルで3日続落し、約1.1680まで下落した。これは4月13日以来の安値。米国とイランの和平交渉(武力衝突を避けるための交渉)が停滞し、市場心理が悪化したうえ、ユーロ圏の企業活動を示す指標も総じて弱かった。
ユーロ圏では、速報のHCOB PMI(購買担当者指数:企業の景況感を示す指数。50が景気の拡大・縮小の分かれ目)が、製造業で3月の51.6から52.2へ上昇。予想の50.8を上回り、約4年ぶりの高水準となった。一方、サービス業は50.2から47.4へ低下し、予想の49.8を下回った。これを受け、総合指数(製造業とサービス業を合算)は50.7から48.6へ低下し、予想の50.2も下回った。
原油価格は、ホルムズ海峡(中東の主要な石油輸送ルート)の封鎖が続くなか上昇し、原油輸入に依存するユーロ圏経済への圧力となった。イランは水曜日に2隻の船舶を拿捕(だほ:武力や権限により拘束すること)し、米軍はアジアの海域でイランのタンカー3隻の航路を変更させた。
市場の関心は、この後発表される米新規失業保険申請件数(週次の雇用の弱さを測る統計、Jobless Claims)に移る。増加は小幅にとどまる見通し。その後、4月の米S&P Global PMI(景況感指数)の速報値が控える。テクニカル面では、EUR/USDは3月下旬からの上昇トレンド(上向きの値動きの流れ)を下抜けた。RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は売られ過ぎ水準に近づき、MACDヒストグラム(トレンドの強弱を示す指標の差分表示)は赤い棒(弱さを示す)が拡大している。
下値の目安(サポート)は1.1680付近、次に1.1643、さらに1.1505〜1.1525。上値の目安(レジスタンス)は1.1720付近、次に1.1765付近。