BBH(ブラウン・ブラザーズ・ハリマン)は、原油価格の上昇と世界の国債利回り(国債の利回り=債券を保有したときの年率収益の目安)の上昇が米ドルを下支えし、主要通貨に対してドルが底堅く推移していると報告した。北海ブレント原油は1バレル=104ドル近辺で推移し、4月7日以来の高値圏にあるものの、3月に付けた「トリプルトップ(同じ水準で高値が3回止められる形)」である120ドル前後は下回っているとした。
また、米国とイランの戦争(軍事衝突)が未解決であるため、エネルギー供給ショック(供給が急に細り価格が跳ね上がるような混乱)が続いていると指摘。原油高が政策金利(中央銀行が景気や物価を調整するために動かす金利)の見通しを押し上げ、世界の国債利回りに再び上昇圧力がかかっていると述べた。
最新情報では、エネルギーショックの最悪局面は過ぎた可能性が高いとした。米国が停戦を無期限に延長し、ホルムズ海峡を通航する船舶に関して「すべてに開放、またはすべてに閉鎖(Open for All or Closed to All)」という航行方針を示した点を挙げた。
この方針は、経済的な損失を各国で分かち合う形になり、外交的解決への動機(交渉で解決しようとする誘因)を強めることで、ホルムズ海峡の再開を早める可能性があるとした。金利差(国・地域ごとの金利水準の差)が米国と他の主要経済圏の間で続くことで、米ドル指数(DXY=主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数)が96.00〜100.00の範囲で推移すると見込んでいる。